10年程前、ハンガリーのブダペストに行った。市内中心部に、Dohány Utcai Zsinagógaという、世界で3番目に大きなシナゴーグがる。あまり深く考えることもなく中へ入った。
祭壇を正面から眺めていると、見慣れた文様が突然目に入った。まぎれもなき菊の御紋章であった。
私は思わず堂内のユダヤ人女性に聞いた。
「あの文様にはどんな意味があるのですか?」
「分からない。しかし昔から象徴的に使用されているものです。」
私は自分のパスポートをその女性に見せた。
「これは日本のパスポートです。この文様は日本のエンペラーのファミリーシンボルです。」
女性は、私のパスポートをじっと見つめながら、花弁の数を数え始めた。
「16枚ある。同じね。とても不思議だわ。」
そう言うと、少し驚きながらもにこやかに私を見つめた。
その時、その祭壇内の写真を撮らなかった。祭壇の写真を撮影することは一般的に禁止されているので撮影は控えた。しかし、その後撮影しなかったことを後悔した。ネットでいくら探しても全く見つからなかったからである。このシナゴーグの祭壇の写真はあったが、この紋章がはっきり写っているものがない。
今日再びネットを探したのだがやはりない。
しかし動画があるかもしれない。そして、ついに見つけた。
このシナゴーグに行く以前から、菊の紋章がエルサレムの古代の石の門などに刻まれている話は書籍で読み、その写真も見ていたが、その形状などからあまりピンとくるものがなく、ちょっと胡散臭い都市伝説程度にしか考えていなかったのだが。これ以降考えが変わった。
写真2枚目が祭壇の全景である。赤丸部分の左右2カ所に菊の紋章がある。
3枚目に有名は伊勢神宮の灯籠の写真も掲載しておいた。こうしてみると、どちらにも菊の紋章とダビデ紋が配置されている。
ちなみに、このシナゴーグの建物外部入口上部にも菊の紋章が刻まれている。
*もしかすると日本でこれを紹介するのはこの記事が初めてかもしれない。この手のマニア系雑誌などで紹介されているかもしれないが、私はまだ見たことがない。
(Dohány Synagogue Budapest)

