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    乃木大将経営榊壇から思う明治期の教育政策の問題点について

    平成26年10月26日 日本史
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    学習院大学内に「乃木大将経営榊壇」なるものがある。

    前方後円形の榊壇は、148個の礎石によって築かれ、礎石は、当時の日本の四境、小樽市、八丈島、小笠原諸島、樺太、朝鮮半島、遼東半島、台湾などから採取されたものと言う。

    壇上の榊は明治天皇が天覧されたものを乃木希典が植えたもの。解説板を読み、改めて乃木希典という人物の、理念の確かさのようなものを感じた。

    前方後円形の壇は、当時の四境から採取した礎石を置き、後円部の中心には、明治天皇が天覧された榊を配置する。これだけで、彼の思想がいかなるものであったかが実に良く分かる。

    日本とは祭祀王によって守られ、運営される国。そういう意味であろう。

    当時の日本人の精神性の高さを感じさせるものだ。現代にはこのようなスケール感のある人物はほとんど見当たらない。現代の日本人はこういった思考を排除したところからしか、日本について論じることも、感じることもできない、というのが大半であろう。

    保守もリベラルも左翼も同じだ。戦後GHQが日本人を洗脳することがかくも容易であったのは何故か。 乃木神社に行くと、その純白の美しく清々しい空気感と、軍人としての悲壮感を感じさせるが、軍人としてよりも、教育者として優れた人物であったことをこの榊壇を見て確信した。

    榊壇にある、解説板には以下のような文章がある。

    「榊壇は、乃木希典の教育理念に基づいて造られたもので、訓育上重要な場所であったと考えられています。明治期の学習院の教育理念を当時のままに伝える遺跡です。」

    明治期、神道は国の中核をなすものと考えられた。

    そう考えた時、ふと疑問が湧いたのである。 学習院にも、帝国大学にも、神道学科が存在しない。何故か。ある意味これは明治期の教育政策上の重要な欠落点だったかもしれない。

    仮に帝国大学に神道学科が存在したとしても、戦後GHQによって廃止されたかもしれない。しかし、戦前期にそれがなかったというのは大きな問題点であったと思われる。

    戦後日本の左翼もリベラルも、結局は左翼でもリベラルですらもなく、GHQの教育政策の方針を決して越えられない(越えようとしない)人達の集まりであるに過ぎず、GHQの奴隷ではあっても、左翼、リベラルなどと呼べるものですら、決して言えない人達の集まりであることを日本人全体がもっと理解する必要があるであろう。

    何故このような人間がいとも簡単に戦後社会に増殖したのか。 明治期の教育政策が、もっと日本の文化文明について正しく理解されるよう確立されていれば、戦後社会の風潮を支配する世代や人間達のこれほどの馬鹿っぷりはあり得なかったかもしれない。

    乃木さんのような人はいたけれど、それを正しく後世に伝えるシステムは欠落していたと言わざるを得ない。返す返すも惜しまれることであると思う。

    米国では、大統領の就任式の際、聖書に手を置いて宣誓する。にもかかわらず、日本は政教分離は西洋思想から学んだ重要な理念であるから、これを徹底しなければならない。憲法にも規定されている。と考えている。愚かなことである。現行憲法はそのアメリカ人によって作成された英文憲法であることすら忘れている。

    イギリスやスウェーデンなどの国家においてはキリスト教は国教と規定されている。日本の憲法学者のみなさんが模範にしそうな国々の一つであるはずだ。 神道は日本の文明を構成する中核であるという歴史的な事実。その事実は国柄を現す憲法においても、その筆頭に規定されるべきであり、それらを思考する教育のレベルからも、日本文明をより明確に理解し、深めるシステムが必要である。

    (写真:乃木大将経営榊壇、壇の解説板 於 学習院大学)

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