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    Home»日本文明・神社・神道

    「小桜姫物語」を読み終えて

    平成26年12月23日 日本文明・神社・神道
    油壷 新井城址
    油壷 新井城址
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    戦国期三浦一族が滅んだ合戦、新井城(油壺)の戦いで果てた、三浦一族最後の嫡子、三浦義意の妻、小桜姫が死後修業を積み、神界の入口に入り、自らのお社を建立するまでの物語である。

    物語では、小桜姫の父は大江廣信であると書かれている。私がこの物語を知るきっかけになったのは、鎌倉時代初期三浦一族嫡流家が滅んだ宝治合戦についてかなり詳細な記事を記載したことであった。自分がこの物語に出会うまでには不思議な因縁が何重にも重なっている。

    吾妻鏡における宝治合戦の記述で最も目立つ女性は、大江(毛利)季光の妻、つまり三浦泰村の妹である。季光の父は大江広元。つまり大江季光の妻が三浦泰村の妹である。小桜姫と季光の妻とは、存在の位置が逆転している。

    小桜姫(大江廣信娘)→三浦義意(一族最後の嫡子)室
    三浦泰村(嫡流最後の当主)妹→大江季光室

    季光は北条方に与するつもりであったが、合戦前から兄泰村に、自分の夫を必ず泰村方につかせる、と誓っており、このことが吾妻鏡に詳しく書かれている。以下吾妻鏡より。

    『季光は甲冑を着て軍勢を率い、北条方に与しようと出立しようとすると、妻が鎧の袖を取って言った。
    「泰村を捨てて、時頼に味方するとは武士のすることでしょうか。長年の同意を反故にするものです。恥を知りなさい。」
    これを聞いて季光は心変わりして泰村の陣に加わることにした。』

    小桜姫の魂は、泰村の妹が転生(?)し、戦国期三浦一族最後の当主三浦義同の嫡子義意の妻として三浦一族の最後を見守った。小桜姫という人間が存在したかもしれないし、義意の妻の背後からその戦を見守り、一族への想いを永く諸磯の人々に訴え続けたのかもしれない。

    三浦一族最後の戦いは、その意味でその時代の三浦氏の戦いのみならず、それまでの全ての三浦一族の想いの籠った一戦であった。

    人間が死後祀られる神社は、神界と人間との橋渡し役としての役割を持つという。

    小桜姫の想いは三浦への想い。

    小桜姫物語を知らせてくれた方は、神社の再建を企画しているという。

    小桜姫の想いとは、自らの魂のみならず、関わる三浦一族をこの地にお祀りすることではないだろうか。そのような想いがふと浮かんだ。

    三浦義明/三浦義明室(秩父重綱娘) 
    義明は衣笠城の戦いにて治承4年8月27日(1180年9月18日)自刃

    三浦泰村/三浦泰村室(北条泰時娘)
    泰村は宝治合戦にて、宝治元年6月6日(1247年7月9日)自刃

    三浦義同/三浦義同室(横須賀連秀(三浦氏庶流)女)
    義同は、新井城(油壺)の戦いにて永正13年7月11日(1516年8月19日)自刃

    三浦義意/小桜姫

    これらの方々をお祀りする神社を新井の地に建立することが良いのではないか。もちろんこの方々以外の人々もお祀りする必要があるかもしれない。それは分からない。しかし、これはあくまで、これに関わる人々と、関わる地域の人々の想いがまとまらなければ出来ないことである。

    小桜姫物語によると、産土神(土地の守護神)は、世界中に存在するが、お社があるのは日本だけであるという。魂降日記の趣旨は、産土神をお祀りするという考え方を世界に広めることでもある。これは「布教」ではない。その土地にはその土地の宗教、習慣、考え方、価値観がある。それらに従って、その地域地域の土地の守護神をお祀りする概念を日本以外の国々に広めること。

    これが、今世界に欠けていること、必要なこと。
    この国にしかそれを形にしているところはない。
    日本の平和は世界の平和である。

    聖書に記された千年王国実現は神道の仕組みにあるに違いない。
    小桜姫からの伝言がその第一歩の標となるのであろうか。

    三浦一族 三浦泰村 三浦義同(道寸) 三浦義明 吾妻鏡 大江広元 宝治合戦 小桜姫 小桜姫物語 新井城 横須賀連秀 毛利季光 油壺 浦荒次郎義光(義意) 産土神 衣笠城

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