この書籍は、昭和二年。大三島神社の宮司三島敦雄氏によって書かれた500ページを超える大書である。
この書籍は恐らく戦後GHQによって「焚書」にされたものの数千冊の一と思われる。内容は非常に濃い。
この書における太古天孫人種他諸部族の概要は以下の通りであるという。以下は第一章の冒頭部分の要約
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天孫人種
スメル族 古代バビロニア人並中世以降海国を建設せるもの、
普通海国人をも総称してセミチック・バビロニアンといふ
セミチック・バビロニアン族 中世以降スメル・アッカドの総称
にて、其一族はスメル・セミッド族の混血人
倭人派/前出雲派
前印度モン・クメール族
後出雲派
朝鮮ツングース族
天孫人種の本源は、有史以前に忘却され、真相については憶測の域を出ない。従来の研究方法は、神話言語等の類似暗合をもって直にこれを即断するきらいがある。私は我が国體の根源たる皇室並びに古代神社と創祠氏族とを基底とし、其の祭神、理想信仰、言語、風俗、骨格容貌、美術工芸等を調査し、これを世界における、二千五百年前の古民族に求め、先ず近く我が神話上に最も有力なる建国人種の本源として信ぜられたる朝鮮種族に接触するも、一方学者の信じているような、予想に反して何らの感応なく、殊に積石塚種族たるツングース系の後出雲派と密着不離の関係あるを認むるに過ぎぬ。
更にこれを南方に求めるも、前印度モン・クメール族系種族たる倭人派や、マラヨ・ポリネシアン系種族たる隼人族たる隼人派、前出雲派等の現るるに止まり、これを遠く、ペルシア、ヒッタイト、ギリシア等の旧説地方に探るも、これまた反応を認めることができなかった。
しかし、驚いたことに、実に六七千年以前より世界に於ける、東西文明の揺籃地として、人類文化の祖人種として、最近世界に有名な古代バビロニアのスメル人と、中世以降バビロニアのセミチック・バビロニア人とを研究すると、あたかも磁石の鉄片に触るるがごとく吸引合体し、相貫通し鼓動を感ずるものがある。
高天原バビロニア説は、ケンペル、原田敬吾氏等の説がある。
スメル国名の起因については、明らかではないが、スメはセミット語で神の意味し、彼らは紀元前四千年紀にバビロニアの北部に移入した際、南部の文明民族の王は神民族の王であり、スメルの王は神の権化であり、日神の子火神の権化として、此の国土に天降ったという理想信仰によって、尊崇の意味を込めてスメ即ち神といい、また州名とも民族名ともなるにいたったと思われる。
我が国において、天皇をスメラ、スメラギと申すスメラは、スメルと同語、かつスメル国と皇(スメ)国と一致して神国の義であり、天皇を秋津(あきつ)神と申すは、スメル語の火神(アグツ)の義、日神(ウツ)の御子たる火神の権化として、この国土に天降り給うたのである。天皇をスメラギと申すのは、スメル、アグの複称で、ミコト(尊、命)、ミカド(天皇、帝)はセミチック・バビロニアンのミグド(天降る者)の意味で神という言葉である。
バビロニアの ・日像鏡 ・月像の首飾り、垂下飾、又は玉製の首飾り、垂下飾り ・武神の表像たる剣 は我が国の三種の神器に一致し、バビロニア及びアッシリアの菊花紋は旭日の美術化で、我が皇室の菊花紋に共通する。
バビロニアの愛の母神イシュタールは、ギリシャに入ってアテネ神となり、ローマに入って聖母マリアに変化したといわれており、キリスト教神話のほとんどは、バビロニアに淵源することは定説である。聖書の洪水伝説に酷似する洪水神話の発見は、バビロニア古遺跡の発掘を促進する最大の原因となった。バビロニアの旭光から成る神字アン(写真)の略字たる十字咒符は、後世キリスト教の十字架、インドのスワスチカ(卍)、支那の十字咒文の本源である。
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旧約文化の多くはシュメール文明と深いつながりがある。
バビロニアの旭光から成る神字は、日本の旭日旗を思わせる。(写真)

