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香椎宮と仲哀天皇の実在(1)

平成29年1月3日 日本文明・神社・神道
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香椎宮は仲哀天皇の后 神功皇后が三韓征伐に関わる神懸かりが起こった場所である。

仲哀天皇はこの神示を信じず、神の怒りをかって命を落とした。

神功皇后はこの後三韓征伐を果たし、新羅を自領とする。

私は元日の日の出前に神宮に到着した。本殿に入り、参拝を済ませた後周辺を散策。

境内には武内宿禰神社もある。神功皇后の参謀であり、御子応神天皇の養育教育を担った宿禰の御屋敷跡も境内近くにある。

今でも、「武内」と表札があり、御屋敷もあるので一族がお住まいなのであろう。

本殿裏には、沙庭 という神功皇后が神懸かりを起こした聖地があり、そのすぐ裏手には仲哀天皇の宮趾がある。

「仲哀天皇橿日宮蹟(古宮趾)」

という。

まだ日の出まで1時間ほどあった。私は日の出を待つことにした。

日の出まで数分というところで一人の男性が沙庭、宮趾の階段への道を上って行く。私はそれより数分後に入った。

するとその人はまだ、仲哀天皇橿日宮蹟の石碑の前で神事のような作法を行っていた。後ろからなのではっきりと見えないが、手印のようなものも組んでいるように思えた。

その人に近づきがたいものを感じたので10メートルほど後ろで終わるのを待った。

それより十分程前に武内宿禰屋敷趾の方からジャージ姿で現れたその人は香椎宮に入り参拝を済ませた後、ここへ来たのである。

こういうところへ来ると、少し「危ない」人が延々と祝詞を唱えていることがある。しかし、この人はそれとは明らかに違う。本物の匂いがした。

作法を終わると、踵を返して私の方へやってくる。私は「おはようございます」と挨拶した。その人も「おはようございます」と返してきたが、その言葉から「魂」のよく整理された印象があった。

仲哀天皇架空説というものがある。根拠はいくつかあるが、父日本武尊の生没年が仲哀天皇の誕生年とづれているからというものがまずある。

私が今回この地域一帯の神社を巡り感じたこと。

仲哀天皇、またはそれに相当する天皇は実在するということである。

仲哀天皇が架空とすると、神功皇后も架空である。そうなると三韓征伐は架空となる。三韓征伐が架空となれば新羅戦戦勝はなかったことになる。

こういう論説が正しいとされた時、最も喜ぶのは誰であろう。

あまり口にしたくないから、言わないが、言わずとも知れた話である。

さらにそうなれば、応神天皇の出自も怪しくなり、武内宿禰の存在も架空視されるようになる。

日本武尊の生存年が仲哀天皇の生年に合致しないからと日本武尊架空説もある。何でも架空にしたがる人がいるが、それを架空にすることで溜飲が下がる思いがする人々がいるということであろう。天皇、神道、日本文明の価値の減価。

そもそも架空なら数字の辻褄を合わせるのは当たり前であろう。馬鹿じゃあるまいし。

そういう意図を持って論理展開するものもある。もちろん、架空説を唱えることを悪とするのではない。しかしこういう言説を見る上では充分な注意が必要である。

人間というのは、作り話に強い想いやエネルギーを持続させることは絶対に不可能である。

筑紫地方(現在の福岡県一帯)の主要な神社を見ると、必ず三韓征伐の際の故事がある。しかもそれらの神社は多くの人に守られ尊崇されている。

これだけ多くの事績が周辺にあり、それが作り話の上に成り立っているというのであれば、それは人間、日本人、先祖への冒涜以外の何物でもないだろう。

「馬鹿にするのもいい加減にしなければならない」

そういう声が聞こえてきた。

(写真 : 仲哀天皇橿日宮蹟 、沙庭の聖地、宮蹟の看板)

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