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会津 伊佐須美神社 東北文化圏を考える

平成29年2月20日 日本文明・神社・神道
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会津美里町の伊佐須美神社は、福島では最も有名な神社であろうが、平成20年(2008年)10月初旬及び下旬に二度の火災が起こり、境内の大半が焼失した。現在は、近年再建された楼門及び拝殿址にある小さな仮本殿があるのみ。

伊佐須美神社の祭神は、崇神天皇が覇権した四道将軍のうち東北方面に向かった、大毘古命(北陸道)と建沼河別命(東海道)であり、二人がこの地で出会ったので、「相津」=会津という地名の由来でもある。

東日本大震災のおよそ2年前に社殿を含む大半の消失。

東北地方、特に、福島、宮城、岩手、青森、秋田に来るといつも感じるのが、神社が少ない、というかあまり神道が根付いていない気がすることである。神社を媒介として人々の気持ちが強く結びついている感じが、関東以西の地域に比べて薄い。

東北は少し違う文化圏に属している。

太平洋岸は、茨城の鹿島あたり、日本海側は、山形の出羽三山。このあたりが、大和朝廷の北限であったと思われる。

宮城には、金華山や鹽竈神社など有名なものがあるが、それ以外あまり知られた神社もなく、また地域の景色を見ても、興味を惹かれる神社を目にすることがない。

東北にある神社の多くは、大和朝廷から派遣された蝦夷征伐、征討で派遣された人物に関わるものが多く、いわば「征服者」の爪痕といった感じになる。

鎌倉時代頃まで大和朝廷の外地のような蝦夷地であったこの地域からすれば、「神道」は土着の魂から見れば、あまり気持ちの入らないものなのかもしれない。

私は、神道や神社に関しても、「地産地消」を勧めたい。

その土地に根付いた、自然神、開拓神、人霊。こういったものをまずお祀りする。

東北には東北の土地に根付いた神話上、歴史上の神々や人物がいるはずである。

アラハバキ。ナガスネヒコや物部くらいまでなら良いだろう。義経でもよい。

何かそういった土地に根差した霊魂の鎮魂という精神が弱い気がする。そういった鎮魂の神社、土地に根差した神社もあまりないのである。

東北にやってくると感じるある「寂しさ」や「哀しさ」のようなものは、風土、気候も関係あるであろうが、それだけではないような気もする。

アラハバキとヤマトの融和。

こういうことも考えていかなければならない。

東北の地にも温かな光が差しますように。

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