「君も私も平等ですね。何もかも同じだ。嬉しい。」
と言われたら気持ち悪い。
「いやそれはちょっと。私は私なんで。すいませんが。」
「男はつらいよ」という映画で、寅さんの妹のさくらの夫になる博が、同じ職場の工員たちを馬鹿にする寅さんに喧嘩をふっかけるシーンがある。
「あなたは人を差別するんですか?!人は皆平等です!。」
と博が言うと、
「人ってのはなあ。違うんだよ。」
と寅さんが言う。
「いいか? オレがサツマイモを食べたとする。そうしたら、お前のケツの穴から “ピー “って屁が出るか? 出ねえだろ?」
渥美清の台詞回しもあって思わず吹き出すシーン。
人には人それぞれに役割があり、得意とするものがある。それを最大限に活かすことができ、それに応じた報酬を得る機会の均等は重要なことだ。男女を問わず、出自を問わず。
それと現代人のいう平等とは違う。あれは何か歪んだ観念の匂いを引きずっている。
正直気持ち悪い。
テレビなどで平等平等とスローガンのように言っているのを聞くと、同じ顔をしたクローン人間達が行列をなして無表情に歩いている光景が頭をよぎる。
どこか病的で、ヒステリックで、サイコで、脅迫的でもある。
平等ファシズム。
私には一神教的トラウマの匂いもしてくる。
散々な言い草だが。このくらい言わないと洗脳が解けない気がするからである。
多神教の日本人には似合わない。
日本人は八百万の調和でいいと思う。

