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    Home»日本文明・神社・神道

    中国最古の王朝「夏」と倭人の関係

    平成29年9月28日 日本文明・神社・神道
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    紀元前20ー17世紀、中国最古の王朝「夏」が出現するが、夏王朝の第六代皇帝に少康という人物がいる。この皇帝の子が、会稽という都市を都として成立したのが「越」の起源であると、中国古代の歴史書には記載されている。

    この少康の子が、入れ墨、断髪をした。これは「蛟龍の害」を封じるためであったという。蛟龍の害を分かりやすく言えば、「龍神の祟り」と言ったところか。

    この事実が、「魏志倭人伝」の中において、倭人の特徴である、入れ墨、断髪の習慣と重ねて説明される。

    これあたかも、倭人のルーツは夏王朝、並びに越王朝にあるということを示唆するものだという歴史家も多いようだ。

    古代、中国南部地域の諸部族を総称して百越(百越族)と呼んだ。その中から、?越(びんえつ)、南越、甌越(おうえつ-東甌とも言う)などの国家が生まれる。これら百越の諸部族は、越滅亡後に越民族が南下して成立したものと推定されているようだ。

    その中の南越国は、現在のベトナムの起源のひとつとされている。

    越人は、稲作や銅の生成で栄えた国家。

    遺伝子グループの中にこの地域の人間の遺伝子と日本人の遺伝子のかなりの部分に共通項がみられるという。ただし、それは日本人全体の何%かまでは現状資料がないが、恐らく多くても全体の30%強くらいであると思われる。

    しかし数千年前の越人の遺伝子が現在のその場所の人の遺伝子に相当するとも言えない。特に中国のような歴史を持つ地域には。

    とは言え、ここまで見てみると、倭人の起源は越であろうと考えてしまう。「稲作、入れ墨、断髪」と共通項が並ぶからだ。遺伝子のお墨付まである。私もたしかにそうかと思った。

    越の滅亡後、南へ流れていった者が百越族となり、半島経由で日本列島に来たものが倭人であると。

    しかし、さらに調べてゆくと、矛盾点が出る。

    確かに、古代日本で入れ墨の習慣を持つ人々はいた。

    しかし、それらは、主に漁労など海の仕事を行う人々が中心であり、天皇及びその周辺の豪族にはあまり見られない。

    記紀によれば、入れ墨の風習は、海人族、隼人、蝦夷、久米などの部族、種族にみられるという。

    農耕に携わる者達にも入れ墨の風習はなかった。

    また、縄文土器を見ると、恐らく縄文時代には入れ墨の風習があったと推定される。

    また越族は稲作を得意とする内陸系であって、海洋系民族ではない。

    こうして見ると、倭人=越人の渡来説は矛盾してくる。

    中国最古の王朝と言えど、一番古くても紀元前2000年ほど。恐らく紀元前1600年から1700年あたり。

    縄文の歴史以上に古いとも思えない。また、縄文人は日本の原住民族であろう。それを、越人の系譜であると言うのは難しい。

    その時、ある文書を見ながらふと思った。

    これはもしかすると、逆かもしれないと。

    越人→倭人ではなく、倭人→越人。あるいは当時の日本人の風習をどこかで知って真似をしたとか。

    「夏」は中国最古の王朝とされているが、考古学的にその存在は実証されていないそうである。従って、夏がどこにあったのか、どのような国家であったのかも定かでないのである。

    また、当時の日本人の民族衣装は、海南島の人々のものに近いのだともいう。入れ墨は中国中原の越で、民族衣装は海南島。地域は相当にずれている。

    どちらが先でどちらが後か。私も含めほとんどの人間はまず、日本の歴史は浅いと考える。

    それはあたかも当たり前の常識であると思い込んでいる。そう思うことがまともな人間の考えであると、誰に言われたのか、なんの根拠あってのことかは知らぬまま。

    中国最古の王朝に日本人が関わっていたとまでは言わないけれど。そう考えるのも面白い。

    中国の史書にもそれが対比的に記載されているということは何か思うところがあったに違いない。とは言え、中国最古の王朝に「倭人」が関わっているとは口が裂けても言えない。

    しかし、縄文時代のあり様も近年の考古学でくつがえされつつある。縄文時代は、当時の世界の中でも相当に発達した社会であったということが言われるようになってきた。

    コロンブスの卵ではないが、真実は思いもよらないところに転がっているのかもしれない。

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