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饒速日命のこと – ある宮司の話

平成29年10月28日 直観・霊感的
羽黒山
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もうかなり前のことになるが、千葉県の成田の方にある、ある神社へ行ったことがある。

大変に珍しい神社で、饒速日命が祭神の神社だった。

村社だが、宮司さんは少なくとも平安時代からそこで宮司をしている家系で、系図もあるという。

物部氏の末裔だそうで、石井さんという名前だったと思う。古代、香取神宮の辺りは水辺で、あの神社がある辺りに船で到着したんだと言う。

長髄彦と同行して来たのか、あるいはそれ以降の話なのかは分からない。

その宮司が言うには、若い頃、宮司になるのが嫌で嫌で、絶対に家には戻らないと心に決めて出て行ったが、何故だかどうやっても帰らなくてはならないことが何度も何度も起こってついに家を継ぐ羽目になった。

ご先祖様か神様か知らないが私を離してくれないんだなあと、ついに観念したんだと言う。

人の人生とは自分で自分の人生を生きているつもりになっていても、こう言うものかもしれない。

その時自分もふと感じたことを記憶している。

なぜだかその日は、泊まっていきなさいと言われて、寿司屋に連れて行ってもらい散々ご馳走になり、泊まったお屋敷の部屋には何故か東郷平八郎直筆の額が掛けられていたことを覚えている。

朝食をいただいている時に、宮司が私の顔を見て、

「あなたの顔は私たちを征服した系の顔だな」

と言ってにんまり。なるほどそうなのかと思ったものだ。

庭の向こうには鬱蒼とした竹林の竹達が風に吹かれてサラサラと音を奏でていた。

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