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日本のポープは天皇陛下 新嘗祭にあたって

平成29年11月23日 天皇
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今日は新嘗祭である。新穀を神々に捧げ、天皇はこれを神々と共に食す。天皇と神々が食物を媒介として一体化し、日本の国土に居住する人々もまたその時間を共有する儀式であり、日本固有のものだ。

日本には民族を統合することのできるアイデンティティーが存在する。

多くの国や地域や民族にはそのようなものが存在しないところもある。

西洋人の押し付けで民主主義やキリスト教的価値観を植え付けられ、それを西洋人は「進化している」と喜んでいるが、世界を見渡してみて思うに、それが実を結んでいるところは少ない。

アラブ世界はかつては自由に旅行したり海外との交流や経済活動もそれなりに行えた国が多く存在したが、「アラブの春」とか言う、西洋人の大喜びした「価値ある」変動の挙句、ほとんどの地域で政情不安に陥り、まともに旅行できる国はわずかになってしまった。

オリジナルのキリスト教圏以外の国や地域でキリスト教が普及した国の大半は政情不安で内政も経済活動もグダグダで不安定である。フィリピンや南米、中南米が典型だけれど。フィリピンは近年ようやく自国の本来のアイデンティティーを蘇らせようという動きを感じるものの、それ以外の大半の国々は相変わらずである。

その国や地域にはそこに暮らす人々や民族が必要とする価値観というものが存在する。こういうところに、特定の民族や文明の価値観を上塗りし、本来のオリジナルなアイデンティティを破壊してしまえば、そこに暮らす人々の意識、精神、魂が不安定化するのはあたりまえのことだ。

こういう地域や国家は個々のポテンシャルが高くても国家や民族としての力はなくなってゆく。

それはこのおよそ200-300年の世界史が証明している。

キリスト教を信仰するということは、例えばカトリックなどの場合、ほぼ完全に白人が支配する組織であり、当然本部はイタリアのローマバチカンにある。

結局、白人の司教やら教皇を敬愛、崇拝することになる。こういうロジックに気づかず国家として、キリスト教を受け入れてしまう非白人国家というのは、私から見れば悲劇でしかない。

白人を崇拝する、という言い方が過激すぎるとすると、西洋文明を崇拝する。と言い換えてもいいかもしれない。

私はキリスト教を批判するつもりもないし、嫌いでもない。白人嫌いでもないし、反西洋でももちろんない。むしろ彼らの賢明さに尊敬の念すら抱いている。

私たちは日本人である。日本には日本固有のアイデンティティーが存在する。それは、神々の住まうこの世界と、その世界の祭祀王である天皇の存在である。

キリスト教やイスラム教やヒンズー教や仏教、儒教を信仰しても構わないが、日本人であればまず第一にこのことをしっかりと心に留めおく必要があり、この日本という国の恩恵を受け、この国に暮らす者として、日本人でなかったとしても、この国の、日本文明の成り立ちというものへの理解と許容が必要であろう。

日本文明にとっての「ポープ」は天皇であって、ローマ教皇ではない。

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