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    「私がどうしても滅びてほしくない一つの民族があります。」

    平成29年12月15日 日本文明・神社・神道
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    「私がどうしても滅びてほしくない一つの民族があります。」

    この書籍の中で紹介される、あるフランス人外交官が昭和17年、第二次世界大戦の後半に語った一節は印象的である。

    この書籍は、日本人として、日本文明について考えることの重要さを非常に平易に教えてくれる対談集です。単に、日本文化の解説だけでなく、ユダヤ、キリスト、イスラム、そしてロシアなどの文明観や国家観を解説していて学ぶところも多い。

    日本文化文明について、世界のさまざまな文明や価値観を比較し学ぶには良い入門書であると思う。ぜひおすすめしたい。

    戦後日本人は、日本とは、日本人とは、日本文明とは、このようなことを考える機会も、教えられる機会もないまま過ごしてきた。

    国際社会の中で生きていく上で、自らの文明に対する正しい知見や知識ももたない人を、海外では非常にさげすむ。

    口では美辞麗句を並べて褒めてくれたとしても心の中では軽くみられている。そういう人間に彼らは自らの本音を語ることもないだろう。

    日本の国際人の多くはこういう問題を抱えているように思う。

    この書籍の中で、あるフランス人外交官が、1943年の秋に発表した文章が紹介されている。1943年秋というと、第二次世界大戦において、そろそろ日本の敗色が濃くなり始めた頃である。

    以下抜粋。

    「私がどうしても滅びてほしくない一つの民族があります。それは日本人です。あれほど古い文明をそのままに今に伝えている民族は他にありません。

    日本の近代における発展、それは大変目覚ましいけれども、私にとっては不思議ではありません。

    日本は太古から文明を積み重ねてきたからこそ、明治になって急に欧米の文化を輸入しても発展できたのです。

    どの民族もこれだけの急な発展をするだけの資格はありません。

    しかし、日本にはその資格があるのです。古くから文明を積み上げてきたからこそ資格があるのです。

    彼らは貧しい。しかし、高貴である。」

    昭和17年当時、フランスは日本にとって敵国であった。それでも日本に大使として駐在経験があり、詩人でもあったという一外交官が、当時において日本を擁護する発言をした。

    彼の最後の言葉は、今の日本人にとって心苦しいものだ。

    今の日本人に高貴さがどれだけあるものか。

    少なくとも昭和17年当時の日本人にはまだそれがあったということだ。
    こういうことを現代日本人は真剣に見つめていかないければならないと思う。

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