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キリスト教の三位一体と神道の三位一体について

平成30年3月11日 日本文明・神社・神道
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キリスト教の三位一体とは、

「父なる神」
「子なるイエス」
「聖霊」

のことで、聖霊というのが分かりにくいが、イエスの死後、人々の心の中に宿るイエスキリストのことであるという解釈が一般的である。

三位一体というのは、要するに唯一神なる神とイエスキリストの存在をどう定義するかということになる。

人が神を信仰する場合にそれをどのようにとらえればよいかということの定義の話である。

神と人とは一対一で対話する。

対話する際の神、イエス、神への信仰を捧げている今現在の自分と神との在り方を三位一体という形で解説しているのである。

キリスト教は、神と対話する自分(個)と唯一神なる神との一本の線でしか繋がりえない宗教である。自分が信じるか信じないかという問題でしかない。

そこには、自分が今現在生活する場所、そして自分を生み支える家族や先祖、あるいは地域社会や国家というものも含めて、それらの関わりを信仰の中で捉える概念はない。

無数の一本の線、すなはち、個と神を直線で結ぶ一本の線が、無数に存在する世界観だ。それゆえに個人主義が発達し、神の下における平等ということになるし、唯一神である以上、神の下の平等は重要な概念になるだろう。

多神教は神そのものが唯一ではないから、そもそも「平等」という概念を強調する必要はないのである。

個と神を繋ぐ無数に並び立つ直線。そこには相互の繋がりはない。「点」の集合であり、面にはなりえない。面というのは、エリアであって、それはすなはち物質社会においては土地、地域、国家あるいは家族一族民族ということになる。

点しかない集合体は脆い。

ちょっとした意見の齟齬や不信感で。争いや紛争が起こりやすい環境となる。

キリスト教には、面の概念がない。面を共有する概念がないから、相互不信に傾きやすい。それは同時に個人主義に傾く傾向をも内包してのものであるが。

しかし、個人主義が悪いわけではない。

西洋文明が隆盛するととともに、戦争や争い対立が四六時中起こっている。戦争がなくても、人権だ平等だなになにの権利だと24時間人と人が争い、戦いを繰り広げる。相互不信の賜物であろう。権利の主張と契約の締結という手段でしか相互の確かな関係を構築できない社会。

それが点の集合体社会である西洋文明的社会構造の根幹をなしている。

神道の三位一体とは何か。

これは私が初めて唱えるものではあるが、もうずっと以前から私の脳裏で出来上がった神道の仕組みを分かりやすく示した世界観の図式である。

私にはずっと以前から神道の仕組みを表す「グランドデザイン」が脳裏に焼き付いている。それは一枚の図面のように頭の中に展開している。いずれそれを出す。

さて、神道の三位一体とは?

「神々」
「土地の神霊、精霊、自然霊」
「先祖霊」

わかりやすく言えば、「天」「地」「人」の三次元、あるいは四次元構造を表している。

神道には、点ではなく、面をも超えた世界観が張り巡らされるのである。

キリスト教は一輪車で走っているようなものである。神道は少なくとも三輪車で走っているということだ。

個→神々、個→先祖、個→土地(地域社会、国家)が相互に関連する。

それだけではなく、神々→先祖、神々→土地、神々→国家、土地→国家というように複層的な関係も当然成立する。ゆえに結束力と安定性が極めて強い社会が生まれうるのである。

神棚には、普通三つの神札をお祀りするのが良いとされている。

中心には、自分が敬う神霊の札。左右には、今自分が住んでいる地域の地域神の札と、もう一つは、自分の先祖に関わる神あるいは産土神など自分に関わる神の札。

これが私の言う「神道の三位一体」の意味となる。

そしてそれが地域社会を構成し、その地域社会の集合体が国家となり、そのような文明を御自ら体現し、神々との交流を代表する存在としての天皇がある。

このように三次元的、四次元的に霊的な関わりを強固に結ぶ仕組みが完備されているのは、日本文明にしか存在しない。

日本の強さの秘密というのは、まさにこの一点にのみあると言っても過言ではないだろう。

キリスト教は一神教だから、ありとあらゆるものをただ一つの神に結び付ける必要がある。だから、理屈を積み上げるのに苦労するのである。

イエスキリストは、神そのものなのか、あるいは神の被造物なのか。あるいは人と神の融合体なのか。

こんなことで何百年も論争を繰り広げている。決定に際しては賄賂が飛び交ったりもしたという。人間がごちゃごちゃ頭の中で考えて結論がつくような問題でもない。挙句が多数決で賄賂飛ばしながらなど。馬鹿げているにも程がある。

旧約聖書の十戒に、

『わたしのほかに神があってはならない』

とある。

こう唯一神なる神から戒律を授けられた以上、他の神を崇拝することはできないだろう。

しかし、これは「この神」が言ったことであって、神が唯一であると言っているわけではないことには気づいているのだろうか。

自分以外の神を信仰するな、と言っているだけであって、神とは私一人のことであるとは「かの神」も言っているわけではない。

ここを勘違いしてはいけないと思う。

写真:対馬にて

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