ボリショイバレーのプリマだった女性が舞台中に起きた再起不能の怪我がきっかけで叔父の国家情報部員に嵌められ女スパイになる。
ロシア政府の中央に潜むアメリカ合衆国への内通者「もぐら」を探す役を与えられる。
遊び一切なし。冗談0。笑いなし。スーパーシリアスドラマ。隙のない緻密な作品。
スパイ学校での教育シーンや拷問シーンがかなりきついが、結末までまったく無駄なシーンがなく一気に見せる。
これぞスパイ映画のお手本のような作品でプロの情報部員が教材で使ってもおかしくないような仕上がり。
この作品の原作は33年間CIAで工作員として活動した経験の持ち主であるという。この凄まじいリアリズムはそういう理由であろう。
ラストまで予想がつかない。ターミネーターのような女スパイの話。でも最後は女らしさも。主役のジェニファーローレンスの演技は凄い。
主な舞台となるブダペストの怪しい街並みが雰囲気を盛り上げる。この街に1週間以上滞在したことがあり、懐かしくも感じた。
エンターテイメントではないエンターテイメント作品。傑作。
