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敗軍の将 兵を語らず

平成30年6月16日 日本史
出典:(https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Tojo_at_IMTFE.png)
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戦後の日本人の大半はそうだった。私の父親もそう。私には時々語りはしたが、時折元気な戦友のような人が来て、戦前の懐かしき日々を語ろうという雰囲気になるとそれを毛嫌いしていたのを覚えている。

「負けた奴が偉そうにいうのはどうなのか。負けは負けだろう。バカモンが。」

確かにそうだが、その間隙を突いてこの国をダシにしようと目論む連中の具材と化した経験からすると、

敗軍の将も、正しきは、正しいものと語る必要はあるんだと最近は特に思う。

とはいえ、父親の持つ内に秘めた炎のようなものが揺らいでいることはしばしば感じ、驚きはしたが。

いさぎよさ。美意識だけでは真実を子々孫々に伝えることはできない。ただ消えゆくのみ。
人の意識は時間と共にかくも変化するものかと。

わずか10年で一変するんだと。

時の流れは恐ろしい。

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