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国を愛する心

平成30年10月16日 日本文明・神社・神道
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戦後の映画などを見ているとよく聞くセリフ、

「国のためなんかじゃない。家族のために、愛するお前のためにおれは死ぬ。」

的なものをよく見かけた。要するに、国なんかどうでもいい。愛する家族のためにおれは戦うんだ。といったテイストの意味あいがある。

そして、戦争で死んでいった人もみなそんな感じで死んだのであり、とても格好よく、国のためとか力説する人間は、何か悪役的な雰囲気が漂っている。

そういう悪役的な人物と愛国心が結びついている。

戦後は愛国心というのは「軍国主義」と同義であり悪役の概念になっている。

しかし、愛国心というのは日本にも、どの国にも古代からあるものだ。戦争中はその時の情勢に応じて軍事的な問題とそれとがリンクしていたに過ぎない。

「お国のため、天皇陛下の御ために」というのは、軍国主義の常套句ではなく、昔からある概念だ。「国のため」とは自分の郷土のことであり、そこにある風土であり、自分を育てた環境や人や物や地域のことでもある。

その恩恵によって自分があるならば、それを想う心があるのは当然のことだ。

家族のために命をかけることだけでなく、そういったこと全てを守るために死んでいった人々の思いをくみ取らなければ、あの戦争の意味は分からない。

天皇陛下というのは、個人のことではない。この国に古代からある文化文明のことだ。

それらの代表者であり柱となられているのが天皇なのであって、天皇の存在を守るということは、日本という郷土国土、文化文明を守ると言う決意を現すことに他ならない。

そういうことを何も考えず、小さな個人や家族にのみ、人の思いを封じ込めてしまった戦後日本のある種の価値意識というものはやはり、狭小で、スケール感に乏しいと私は感じている。

靖国にお祀りされている英霊というものの意味はこういうところにある。

そのことを忘れてしまった日本社会というものに英霊は泣いている。

愛国心というのは、支配者のために命を捧げたり、興奮したりする概念ではない。

国を想う心。郷土を想う心。文化文明とそれに関わる価値観や智慧を守りたいと思う心。そういうことである。

そういうことにまで、思いを馳せることができれば、この国の豊かさは増すのではないか。

愛国心と言う言葉が戦後日本人の手垢にまみれてしまったのであれば、別の言葉で表現してもいいだろう。要するに本質があっていればいいのである。

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