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天皇コア論 天皇は現人神か

平成30年10月18日 天皇
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戦前に日本人が天皇を現人神であると考えていたのか、実際当時の天皇を巡る空気感がどのような感覚であったのかは、当時を知らない私には何とも言えない。

当時を知る人から話を聞いたとしても、それはその人の感覚であって、実際のところ自分でその空気感を肌で感じていない以上何とも言えない部分がある。

戦後占領軍が天皇の「人間宣言」を強要したが、あれは西洋人による日本文明の侮辱以外の何物でもない。

要するに西洋人は日本人の上にある。西洋文明より勝るものはないことを強制したことに他ならない。

当時の日本人はそのようには考えなかったが、本質的にそのような意味を彼らが含ませていたことは確実である。

最も日本人の神概念と西洋人の神概念には隔たりがあることからの誤解もあっただろう。

マッカーサーについては、進駐後数年を経て、日本についてどう思ったのか、意識の変容があったかどうかはまた別の話である。

さて、個人的には天皇が現人神であるという考え方に特別異論はない。

そもそも日本の神道では、人は死ぬと神になるという考え方もあるし、万物に神が宿るという考え方がある以上、ある意味誰しも人は現人神であると言える。

ただ、この考え方は人によって捉え方が様々である。

「天皇陛下は現人神であらせられます」

というと、個人崇拝のような感覚で捉える人が大半だろう。

私は天皇を想う時、天皇を一個の人格のようには捉えない。

人気俳優と同じように、一人の人格として、それを好きだとか、嫌いだとか。そういう風に天皇を考えることはない。

多くは、天皇を一個の人格として考え、良いとか、悪いとか言っているように思える。

しかし、私はこう考えている。

天皇は、日本文明の核(コア)であり、柱であり、もっと言えば一つの概念である。

歴代の天皇には様々な人格、お人柄がある。それについて、あれこれ論じるのは歴史の話をする時はするとしても、普段、天皇を想う時、人となりとか人格ということはあまり考慮しない。

確かに天皇は一個の人格ではあるが、天皇は日本人とって、むしろ人格というより概念であり、文明の核であり、柱となっている存在である。

従って存在それ自体に意義がある。

存在そのものが日本文明を明確化する。

そもそも我々一般人は、天皇と身近ではないし、そのような必要もないだろう。

人が自らの核(コア)を意識することも自覚することも難しいが、それを失えば人として存在することが不可能となる。それと同じように考える。

天皇は祭祀王であるが、人格としての支配者ではない。

古代、支配者の面を持ち合わせていたけれども。

天皇が

「朕は世界を我がものとしたいのだ。皆の者、兵を挙げよ!」

などと命令したことはないし、することもない。

明治天皇も昭和天皇も国民に一度として何か政治的な命令をしたことはない。

ユダヤの神は人に厳命するが、日本の天皇にあってそれはない。

数度の決断や、権力者の行動に怒りを露わにすることはあったとしても。

天皇の存在は日本文明のコアであり、柱であり、概念的存在である。

個人的には、天皇=現人神でも構わないが、このように考えた方が現代人にはすっきりと理解しうるのではないかと思う。

昭和天皇の全国御巡行
昭和天皇の全国御巡行

(写真:宮中三殿-西野神社 社務日誌より、戦後間もない昭和天皇の全国御巡行)

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