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石原慎太郎と青嵐会的なるものの風景

平成31年2月23日 日本史
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先日アップした、石原慎太郎の国会弁論の動画。初めてみたのだが、氏の憲法論も天皇の位置付けについての持論も、自分の思うところとほぼ同意であった。

動画リンク投稿記事において、いかにも青嵐的だというコメントをいただいた。

なるほどそうなのかと思った。だとすると自分の主張も。ある種青嵐的なのかもしれない。彼の本を何冊か読んでいるから、知らず知らず影響を受けているのかもしれない。

石原慎太郎と言えば、田中角栄との確執が有名である。

ある意味両者共に国士。石原慎太郎は田中角栄ほどの器ではないかもしれないが、彼がいなければ平成以降の保守の勃興だとか、日本国にして、真の自立とは、日本とは何かという、戦後長らく忘れられていた、戦前以前に存在した自立主義的国家論について前向きに考えていこうというひとつの流れは生まれなかっただろう。

彼が国家に対する持論を、大きな声を上げ始めた時代。彼以外一人として、同じような、大きな声を上げるものがいなかったことを私は忘れない。

特に、戦前派が一線を退き、世を去り始めた頃。昭和の終わりから平成に至る期間である。

それだけでも石原慎太郎の功績は非常に大きいと思っている。

石原慎太郎の政治的主張を追えば、やがて三島由紀夫に至る。彼の死をもって、作家から政治家に転身した彼の人生からすれば当然のことかもしれない。

三島の「耽美的」な、あるいは「ナルシスティック」な「能動的ニヒリズム」の帰結としての自決を石原は罵倒したが、それも三島を愛するがゆえの罵倒であったことは言うまでもない。

「俺は三島のようにはならない。あんなふうになってたまるか。無責任じゃないか。」

そういう思いだろう。父親に愛情を伴った怒りをぶつけるのと同じように。

それが政治家へ転身の理由だろう。それは同時に三島の弔い合戦の意味も含んでいたに違いない。

石原慎太郎は、ことあるごとに田中角栄や彼の派閥と喧嘩したことで有名だが、昨年あたり石原氏が角栄を題材にした「天才」なる書籍がベストセラーになった際、金スマと言うテレビ番組で田中角栄を特集した折、メインコメンテーターとして出演し、その時角栄の名演説が流された後、泣きながら、

「今こそ角さんみたいな人が必要なんだ。最近つくづくそう感じるようになった」

そのような発言をしたのは、まことに印象的であった。田中角栄は、憲法についてどう考えていたのか。興味あるところではある。

青嵐会は、中川一郎を中心とした政治会派だが、中川一郎も息子の中川昭一も実質「暗殺」されたに近い非業の死を遂げている。

中川親子の「死」とは戦後日本の、あるいは戦後体制というものの、この国の不遇を象徴するようである。

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