男系天皇が天皇を古代からの権力闘争から身を守った
天皇がもし男系女系の分けなく皇位を継承していたとしたら、今頃は、いやとっくの昔に断絶し消えていたかもしれない。
物部、蘇我、藤原、その後の武家や大名などの権力者たちと距離感を保ち、独自の立場を保ち得たことの重要なファクターの一つに男系を維持したことがあると思う。
そうでなければとっくの昔にこれらの権力者たちと完全に同化して、超越した品位を保つことはできなかったであろう。彼らと同格になっていたかとっくに消えていたか。あるいは実質的な存在意義を失っていたか。
ヒミコは娘トヨを継がせたようだが、女系にするなら女性が皇位を継ぐことを主として、女系天皇の系譜を維持しなければならない。
その場合、女系天皇の女性天皇初代は、新天照のような存在になるし、それまで皇位を継承する立ち位置にあった人々の大半は以降資格を失うことになるかもしれない。
これはあたかも旧約聖書の次に新約聖書ができたのと同じくらいの大変動ということになる。
最低限ここまで考えて女系天皇を論じなければならない。もっと細かく考える必要性のある部分もあるが。最低限はここまでである。

