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    自文化文明へのアイデンティティを失った人々

    令和元年10月8日 日本文明・神社・神道
    自文化文明へのアイデンティティを失った人々
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    人は自文化文明への明確なアイデンティティを失うと事なかれ主義に陥る。

    アイデンティティがないということは自国のことに関してこれと言って失うものがなくなるということである。

    別に天皇がいなくなっても日々の生活には困らない。

    「別に天皇がいてもいなくても大して変わらないんじゃないか?なくなったらなくなったで仕方ないことでは?」

    そういう感覚。

    イスラム教徒が自国の伝統や文化についてそのようには考えない。一般的に、彼らには明確なアイデンティティがあるからだろう。

    イスラム教徒と比較するのが適当かどうかはわからないのだが。キリスト教徒やユダヤ教徒や熱心なヒンズー教徒。

    「ローマ教皇やダライ・ラマ。別にいてもいなくてもそんなに変わらないんじゃないか?」

    彼らがそう思うだろうか?

    いや宗教に絡まなくてもそれなりにそういう意識を持つものは世界には普通にいるだろう。

    自分の親や夫や妻や子がいなくなっても生きていくことはできる。

    別にいなくてもいいんじゃないか。

    それと同じような感覚で自国の文化文明について考えられるとするとアイデンティティを喪失しているのかもしれない。

    それは例えが極端だ。と考えたとするとやはり結構喪失しているのではないか。

    失っても失ったことに無感覚になるということ。

    戦後日本人は意図的に自らのアイデンティティを奪われている。

    だからそういう人が非常に多い。

    しかし、豊かさというのは物質的なことだけでは決してない。

    少なくとも戦前までの日本人はそのことで命をかけたということは疑いがない。

    現代の日本にそのように考えられる者がどれだけいるだろうか。大半は尻込みするか、いやそれは「悪い考えだ」と思う者が大半ではないか。

    戦前までの日本人とそれ以降の日本人というのは相当に質的な変化が起きている。大きな断層がある。同じ日本人とは言えない。社会というレベルで考えると完全に別社会と言えるだろう。

    戦後社会が全て悪いとはもちろん言わないが、一番重要なものを失った状態であることだけは確実である。

    魂の再興、再構築ということは現代日本人に課せられた重要な課題なのである。

    放っておくとやがてこういう日本人が出現するだろう。

    「日本?別になくてもいいんじゃないか?」

    日本がなくても個人の生活には支障がないからである。

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