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金錯銘鉄剣 稲荷山古墳

令和元年11月3日 神社巡り
金錯銘鉄剣 稲荷山古墳
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教科書にも出てきた記憶がある有名な鉄剣。国宝である。稲荷山古墳のあるさきたま古墳群一帯は公園となっており、公園内に博物館がある。そこで鉄剣が展示されている。

「辛亥の年(471年)七月中、記す。オワケの臣。上祖、名はオオヒコ。其の児、(名は)タカリのスクネ。其の児、名はテヨカリワケ。其の児、名はタカヒ(ハ)シワケ。其の児、名はタサキワケ。其の児、名はハテヒ。」(表面)

「其の児、名はカサヒ(ハ)ヨ。其の児、名はオワケの臣。世々、杖刀人(じょうとうじん)の首と為り、奉事し来り今に至る。ワカタケ(キ)ル(ロ)の大王(雄略天皇)の寺、シキの宮に在る時、吾、天下に左治し、此の百錬の利刀を作らしめ、吾が奉事の根源を記すなり。」(裏面)

「私、ヲワケの先祖は、代々杖刀人首(親衛隊長)を務めてきた。私はワカタケル大王(第二十一代雄略天皇)に仕え、天下を治めるのを補佐した。そこで辛亥の年(471年)7月に、このすばらしい刀剣にこれまでの輝かしい功績を刻んで記念とする」(意訳―博物館しおりより)

稲荷山古墳から数キロ離れたところに、八幡山古墳という古墳があるが、これは稲荷山古墳よりも200年ほど後に造営されたもので、被葬者は物部連兄麿と考えられている。物部連兄麿は、聖徳太子の近臣であったが、舒明天皇五年(633年)に武蔵国国造となった。

大宮氷川神社は、武蔵国一之宮だが、武蔵国国造は、出雲国造の氏族が任命されたことにより、素戔嗚尊を主神とする神社であり、初代武蔵国国造は、兄多毛比命(エタモヒ)という。

兄多毛比命は出雲族を引き連れてこの地にやってきたという。物部系図によれば、兄多毛比命の曽孫が物部氏初代であるという。

物部氏は大和政権において武器等の管理を司っていたことから、稲荷山古墳鉄剣銘にある、代々杖刀人首(親衛隊長)というのも関係性が感じられる。

稲荷山古墳のヲワケの先祖はオオヒコとの記載があるが、大彦は北陸の神社などの由緒書で見かける名だが、四道将軍の一人で北陸に派遣された人物。大彦の事績は、北陸、東北を中心に残っている。

会津若松の伊佐須美神社は、四道将軍で、北陸道の大彦命と、東海道の建沼河別命の二人が邂逅したところにあり、地名「会津」はここから来ている。

大彦命は、第八代崇神天王の第一皇子。四道将軍は、北陸、東海道、丹波、山陽道に派遣された。

大彦を祖とする氏族には阿部氏(安部氏)がいるが、やはり北陸周辺に事績がある。

大宮氷川神社の創祀者が出雲国造であるという史実。

八幡山古墳に見られるように物部氏とも関係が深いという史実。

稲荷山古墳の被葬者の先祖が大彦命だとする史実。

鉄剣銘に記載されている複数の先祖名の中に出雲国造家、出雲族の系譜に繋がる人物も含まれているのかどうか。

江戸から今日までは、およそ410年ほど。それ以前の1000年ほどは、東京よりも埼玉(さきたま)の方が中心地であったという事実。

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