戦前期、特に昭和初期に極めて流行した思想で、有名な人物としては、北一輝がいるし、国柱会という団体においては石原莞爾や宮沢賢治がいる。
昭和初期においてこれらの勢力が軍と一体化して政治的影響力を強めたのは事実である。
日蓮という人物は日本史において極めて異質な存在だと思う。彼の人間性は極めて「一神教的」であって、他を全否定して自らの正しさを主張するところがある。
彼は若い頃は日本の神々の世界観を深く受け入れたが、晩年は薄らぐ。
戦前の日蓮主義は国体と融合して、天皇を中心とする世界統一を目標としたりするが、国柱会なども日本国内の神社の祭神を全て天皇の皇祖神に統一すべきだと主張していた。
大東亜戦争に突入する原動力にはいくつかの外的な要因と内的な要因があるが、この日蓮主義的思想が、激烈な感情を持って日本を一定の方向に向かわせた力になっていたのは間違いない。
本来、神道それ自体には「強く激烈な」政治性は持ち得ない。
天皇と政治と軍を癒着させてある方向に導いた原動力という意味において戦前の日蓮主義というものがあったのではないか。
国体の存在意義を失った日蓮主義は戦後「創価学会」のような勢力を拡大させてもいる。彼らは神道全否定だった。
私は体質的にどうも日蓮が合わない。
しかし新興宗教勢力なども含めて未だに極めて強い影響力と勢力があるし、法華系と言っても融和的な団体もあるので一概には否定できないが。
この分野の研究は意外に進んでいないような気がする。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E8%93%AE%E4%B8%BB%E7%BE%A9

