創建は古そうだ。この神社は王子稲荷神社の摂社だが、王子稲荷神社は関東総司の稲荷であり、古来十二月の晦日になると関東八カ国の稲荷の使いがこの神社に集まるが、参詣の前にこの稲荷で身なりを整えてから向かうということで装束稲荷と呼ばれた。
王子の農民は、毎年この日の行列の狐火の多少を見て毎年の作物の豊凶を占ったという。昔はそれを見る人がいたということだろう。真に不思議な話である。
最近は大晦日の狐の行列の行事が人気で多くの人が集まるようになっている。今年も大晦日の午後十一時半くらいからこの装束稲荷から王子稲荷までの間を狐の面をして衣装を整えた行列がでる。
真夜中の赤く怪しげな光の周りに稲荷の使いの狐さんが集まるのである。広重もこの風景を絵にしている。





