人が科学的思考を追求し、その世界において何かの答えを得たいと意志する時、その最大の敵となるのが、感情である。
一方、人が直感や霊感を得ようとする時、その最大の敵となるのは、科学的思考と感情である。
感情は人が何かを成し遂げる上で、さまざまな点で障害になるが、人を感動させる最大の要因もまた感情である。人に生きる動機を与え、人間関係と人間社会を豊かに彩るのも感情が主となるだろう。
この三つの要素の「混沌」「混濁」こそが人の内面性の問題てあると同時に人間社会の問題点ともなる。
理想的な人間の在り方とは、「直感・霊感」「科学的思考」「感情」この人の三つの要素が互いを侵さずにその資質を発揮できるようにすることだ。 しかし、これは非常に難しい。
人間社会のさまざま諍いやもめごと、憎しみや恨みに関わることの大半はこの三つの要素が互いを侵している状態であることのように思われる。
人の内面に存在するこの三つの要素が分立しながら互いを補完することの重要性。
「三つの要素の共生」では人間はめちゃくちゃになるが、「三つの要素の共栄」であれば互いを活かすことが可能になる。
このことは、ユダヤ・キリスト教文明の価値意識からきている「平等」の理念からくる「共生」という価値意識ではなく、日本文明的な「共栄」の価値意識の重要性とも交差している。

