何らかの物体に、何某かの霊魂や精霊や神霊、聖霊などが宿る場合がある。この考え方は重要。
古くは素戔嗚や日本武尊の神剣などもそうだろうし、磐座や神木に宿る神霊などもそうだろう。八咫烏など生き物の肉体を借りる場合もある。このように高い神霊などが宿るものを「九十九神」とは言わないだろうけど、考え方は同じ。
一般的には妖怪的な魑魅魍魎や怨霊的なものが何某か所縁の物に宿り憑いて人間を困らせたり恐怖に陥れたると言った場合に使われるようだ。
職人の道具に霊魂が宿り不思議な力を発揮したり不思議な人間関係を結んだりすることもある。
王子にある王子神社には髪の毛の神様の祠があるが、髪結の神霊や霊魂がそこに鎮座して髪結を守護するというもの。あるいは築地の波除神社には包丁の厄を祓う神様がいるが寿司職人などが参拝する場所。
日本人が人だけでなく、生き物や物品にも「◯◯様(さん)が◯◯された」とかの敬語を使うことがあるが世界でもこのような言葉遣いは稀なのではないか。
実はこのような考え方にも日本の社会が他の社会に比して相当に安定していることと大きな関係がある。
また日本人がなにかの大きな発見や発明をする場合にもこのような考え方は無意識的にであっても大いに関係しているのである。

