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天皇の御役割

令和3年10月27日 天皇
『明治天皇 御大葬餘影』より
『明治天皇 御大葬餘影』より
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明治天皇の事績を見るならば、天皇がいかに自らの「御役割」を自覚されていたかかが良くわかる。明治天皇御行幸はそれを如実に表しているし、大日本帝国憲法の「御告文」を見てもそれは明らかである。

日本文明の「核」「柱」として、祭祀を中心として、文明の根幹を支え奉持し、日本国民の生活観と価値観の根幹をなし、日本人とそこに住む全ての人「魂」と「先霊」と「神々」と「国土」との仲介役としての重要な「御役割」を担うという「御自覚」。

明治天皇には乃木希典という優れた教師があった。明治天皇が天皇としての「御役割」をゆるぎない心を持って自覚されていたということは幼少からの教育の賜物であろうが、それが明治天皇以前から皇室と皇族方に伝わる伝統的な価値観であったのか、あるいは明治以降特に意識されたものなのか、あるいは教育の如何であったのか、明治天皇御自身の資質によるものなのかは定かではない.。

しかし、幼少からの教育はいずれにしても必定で、これなくして天皇家とそれを支える皇族方の存在意義を自ら自覚することは難しいだろう。

大東亜戦争終結後、GHQによって天皇の存在意義は単に「占領軍による統治」手段としての、都合の良いツールとしてのみ利用されることを目的としてその存在は許されたようなものだが、憲法には単に「象徴」という意味不明な単語だけで、その存在意義が規定され、

「一体天皇とは何なのか」

と自ら自問自答せねばならない羽目に陥った。これは日本国民とて同様である。日本国憲法は天皇の真の存在意義を「隠し」「不明確」にした。

これにより、天皇にも皇族方にも自らの存在意義は「曖昧化」されたのだろう。それでも現上皇陛下の時代までは先例に見習う経験があっただろう。しかし、それも失われつつある。

まさにGHQによる日本解体、あるいは弱体化計画は極めて順調に進行し続けている。それを日本国憲法は担保していると言えるだろう。

人には全て役割がある。

その役割を全うできることこそが、人間としての存在意義を自覚し一生を送っていく上で最も重要な根拠になり、生涯を悔いのないものにする。

歌舞伎役者の多くは、代々その芸事を引き継ぐが、彼らもまた幼少から芸事をして自らの存在意義を確かなものにしている。

歌舞伎役者の方が、より存在意義が明確で分かりやすいのだろう。しかし、「引き継ぐ」役割を持つ者にとって、それは多くの示唆を与えるだろう。

厳しい生活を幼少から送り、他の多くの人々とはかけ離れた生活をすることを余技なくされれば、「普通の生活」に憧れるのもやむを得ない。

「普通の女の子に戻りたい」

キャンディーズはそう言って解散したが、天皇も皇族方も歌舞伎役者もそういうわけにはいかない。

目黒でサンマを食べたくなれば食べにいけば良い。

しかし、最も賢明な国民庶民なら、このように言うだろう。

「食べたくなったら食べに来られるがよろしい。しかし自分の役目を忘れずにやっていただかないと。それが一番重要なことだから。じゃなきゃ我々も困る。」

すると、ある皇族方はこう言った。

「私は普通の庶民の生活がしたい。あんな堅苦しい生活に戻りたくない。」

「何をおっしゃる。釘の一本も打てない御身分で普通の庶民になりたいなどと考えちゃいけない。元の生活にお戻りなさい。」

「釘くらいなら私にも打てます。」

「冗談言っちゃいけない。そんなことされちゃこっちが迷惑だ。お荷物にもほどがある。」

しかし、愚かな庶民はこういうかもしれない。

「ああ庶民がいいよ。気楽なもんだから。皇族なんてあんな面倒なものやめちゃえばいいんだ。」

無責任な人間はどこにでもいる。

自分がどれほどの恩恵を自らの文明から受けており、その源泉がどこから来ているのかの自覚もない人は、勝手なことを言うものだ。日本の文明と関係ない外国の人間にもそういうのがいるのは仕方のないこと。

そういう無責任の人の話は聞かないことだ。

今、天皇家、皇族方に必要なことはそれに関わる者としての役割、意義と自覚について、幼少から教育を受けることだ。そういう機関あるいは専任の教師あるいは講師が必要である。

戦後、GHQの政策の一環で学習院は教授達が左翼で埋め尽くされた。これは現状変わらない。

逃げるようにして、ICU(国際基督教大学)に駆け込んだが、ここもまたGHQとの関りの大きな大学である。

マッカーサーは日本に着任後、全ての日本人をキリスト教化しようと意気込んでいたというが、そういうことと無関係ではないだろう。

公的な教育機関では真の教育は難しい時代。これは一般国民も同様かもしれないが。

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