久しぶりに参拝。国土安穏を祈願する。
命が房総へ渡る時、海が荒れて妃の弟橘媛が身を投げた。すると荒海が鎮まったという。実際は妃の乗船した船が沈み命を落としたのだろう。
境内には媛とともに身を投げた同行の侍女と十五名の武士が別宮に祀られている。
また、東郷平八郎が発起人として、乃木希典、伊東祐亨、上村彦之丞らが集い、竹田宮昌子内親王御親筆になる弟橘媛の碑がある。
「さねさしさがむのおぬにもゆるひの
ほなかにたちてとひしきみはも」
「さねさし 相模の小野に 燃ゆる火の
火中に立ちて 問ひし君はも」
焼津で賊徒に襲われ火に囲まれた時、草薙剣で火を払い危機を脱した際の媛の思いが綴られている。
その時に命を救ってくれた御恩返しですという意味合いがあろう。
世の中の風雲急を告げる中、海は穏やかに輝やき、空は眩いばかり碧く広がっていた。







