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    LGBTという「西洋発の」の思想と日本人的な発想の根本的な違いについて

    令和5年8月1日 文明論
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    産まれてから死ぬまでが人生の全てだと考える人間にとっては、与えられた時間内にどれだけ人生の満足感を満たせるかで人間の価値をはかるのだろう。

    生物学的に考えれば、人間は種の保存のために、オスとメスが交合して子供を造り育てることが最低限必要な責務だろう。この原則はたとえ差別だとか人権だとかいう、人間の理念や思考や屁理屈を超越した真理であることは確実だと考えるべきだ。どれだけ偉そうなことを言っても生物として種を保存できないのでは意味がない。

    これを屁理屈で否定して、例えば、LGBTにそれ以上の価値があると叫んだところで人間や個人の自己満足でしかなく、結局は生命の真理につばを吐きかけているにすぎない。

    しかし、人の人生にはさまざまな様相がある。

    産まれながらに身体に障害のある者
    何らかの事情で身体に障害をもった者
    男女を問わず子どもを産むことができない身体的な障害のある者
    子どもを産もうと欲していてもさまざまな事情で子供が持てないもの
    子供を持ってもその子供に大きな障害があり子孫の維持ができない者
    子供を持ってもその子供が若くして親より早く他界し子孫を残すことができない者
    子供を持ってもその子供が人殺しなどの凶悪な犯罪者などになり健全な子孫の繁栄が困難な者
    子供又は自身が同性愛者などであり、子孫を残す可能性が薄い者
    など。

    LGBTは単に同性愛かそれに関連する問題を抱えた人に限られるが、それは人間のさまざまな障害の中のごく一例に過ぎない。

    LGBTに関して、批判を承知であえて言うならば、五体満足で自身好きなことができるんだから、人からとやかく言われたとしても充分幸福の範疇に入るだろう。世の中にはもっと不遇な人はいる。

    人間が動物であり、生き物である大前提の中で、子孫を継続するという大前提の役割を果たせない状況は、LGBTなどという部分的な話で語ることなどそもそもできない。

    LGBTの問題がとやかく言われている源泉は、キリスト教的な価値観の中で同性愛者を厳しく罰する(というか認めない)規定から来ているからに他ならない。

    その意味で、日本人の我々にはそもそも何の関係もない話である。

    現代社会(というか西洋社会とそれを真似する日本人)は、さまざまな障害がある人や、虐げられた人々を社会全体で、称賛し、高らかに持ち上げることが「素晴らしいこと」「人間として最もレベルの高い人」のすることだという価値観の醸成に躍起だが。

    それが当事者の幸せに繋がるのだろうか?

    それで、最高の幸せだと感じて異存ない人。完全の幸せの境地に至る人がいるとしたら、それはそれでいいだろう。

    しかし、それで完全に人生が完結したと考える人こそ「マルクス主義者」であり「唯物主義者」であると私は思う。私はそういう人を気の毒な人だと思う。

    目に見える人間社会の中での評価とか栄光だけで人生に満足する人間とは「唯物主義者」ということだ。唯物主義者とは産まれてから死ぬまでが全てだと考える人達のことだからである。

    唯物主義というのは西洋の反神的な思想から生まれた思想であり、要するに神を信じないという前提にたった人たちの思想でもある。

    現代の日本人には、自信満々に「私は神なぞ信じない」と叫ぶ人がいるがこういう発想はマルクス主義的唯物思想にもとずくところからの発想であろう。江戸時代まで日本人が培ってきた価値観とはまったく相反したものだ。江戸時代までの日本人にはない思想である。

    西洋人はこう考える。

    神があるかないか。あるならばそれをとことん信仰する。ないならばそれを徹底的に否定して物理的な現象だけで全ての価値観を構成しなければ「ならない」とする。

    二律背反が西洋キリスト教文明の絶対的な理念だからである。

    神を信じれば神の世界に入り、永遠の生命を得ることができる。信じない者は地獄に堕ちる。西洋人の発想は基本的にはこれだけだ。アメリカ映画を見ればその単純な思想が理解できるだろう。

    だからそれに対する強烈なアンチテーゼが産まれる。

    「地獄に堕ちる?ふざけるな。俺たちこそ正しい!」という。

    日本人や東洋人はそのようには考えない。

    魂(あるいは物質的世界とは別の意識的世界)は存在し、生前も死後も滅ぶことはなく存在している。

    我々がこの世に生まれてきたということは、そもそも自分自身の魂がそれを望んだからに他ならない。

    今の自分がどれほど不条理な人生を歩んでいたとしても、それは本来、自分の魂が望んだこと。与えられた人生の中から学ぶべきことが必ずある。それが生きていることの意味だ。そう考える。

    このような思想においては、たとえ自分がどのような境遇であっても、それは自分が生まれてくるにあたり、学ぶべきことがあるから与えられたものだと考える。

    他人が何を言おうと、批判されようと、差別されようと、称賛されようと、そんなことは本質的には何の関係もない。

    最も重要なことは、

    「そこで私(の魂)は何を学び、得て、それを産まれてきたことの理由に昇華できるか」

    であろう。

    ここまで考える人間にとって、

    LGBTなどという思想は「幼稚園」レベルの表面的な薄っぺらい発想だと理解するはずだ。

    生き物の基本。生命の基本はそれを維持し繁栄させることである。

    一方で、人にはさまざま与えられた境遇がある。それはその人自身が産まれ、何を学び、得るかということが今の生を得たことの意味であるということ。

    このような発想が普通なら、LGBTなどというペラ紙一枚みたいな薄っぺらい思想に惑わされるはずがない。

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