グルジェフについては以前から知っていたものの、その難解さから深く入り込むことができなかった。
しかし、最近自分が感じていたことと、彼のある言葉がリンクしたことから、彼の概念を知りたいと感じた。大きなヒントがあるような気がした。
グルジェフは、ギリシャ系の父とアルメニア系の母のもとでアルメニアに生まれた。世界最大の神秘思想家とも言われる。彼の人間に関する洞察は非常に多岐に及び深い真理を伴う。
彼は日本人から見れば西洋人の風貌だが、内面的には「非西洋」の要素が強い。
彼の弟子には西洋人が大半だったようだが、彼らの話を聞く時、「あなたたちの文明(ユダヤ・キリスト教文明のこと)では」というような言い方をする。
彼の話を見ていると以下のようなものがあった。以下は彼の語る概念の全容を示すものではないが、多くの日本人にとって参考になるものだろうと思う。
かなり長い引用になるが以下に転載しておく。引用は「グルジェフ総論」より。
「人は直接交わることがなくても相互に感応する」というような内容。以前から私も感じていたことだが、人が何かを考えるとき、それは全く見ず知らずの「誰か」に感応する作用があるということについて。以下、(「第二の体」とは俗にいうアストラル体のこと。)
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グルジェフによれば、テレパシーもしくは目に見えないものを通じての思考の転移は、ある種の催眠、手当などによる治療、あるいは人と人との間の絆と同様に、「第二の体」の素材である「ガンブレッゾイン」の働きをもって実現される現象である。
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「先祖の行いの報いを我々が受けるのは不当なことではない。それを受け止めて昇華することは我々にとって名誉なことである」というような内容。普通人間はそのようには考えない。
以下、
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自分が撒いた種から育ったものを自分で刈り取る。この法則は個人の運命にだけ適用されるのではない。家族や国家も、過去の種から育ったものを刈り取らなければならない。
多くの場合、地球にいま起きていることの原因を作ったのは、われわれの父親または祖父である。彼らがしたことから生じた結果は、息子または孫としての、あなたのなかで合流する。それをどうにかしなければならないのは、あなたである。
これは不当なことではない。それどころか、あなたにとっての大きな名誉だ。そこから生じる責任はあなたに自覚を求める。そしてこの仕組みのおかげで、あなたは自分の父親、祖父、曽祖父の過去を償うことができる。あなたが若いときに不運を味わったなら、かつてだれかがその種をまいたのだ。あなたはそれから育ったものを刈り取らざるをえない。種をまいた人間は死に、地球の別の人間がそれから育ったものを刈り取る。
自分自身というものを自己中心的な観点から見てはいけない。あなたは血脈の鎖の一つの輪だ。少なくとも自分のちっぽけな人生のことだけではなく、連綿と続くあなたの家系全体を利することを考えなさい。それを誇りに思いなさい。この鎖の一つの輪としてあることは、あなたの名誉だ。
過去を修復するうえでのあなたの責任が重いほど、あなたはそれだけ深く、良心の呵責を感じられる。あなたは、過去において、自分がするべきようにはしていなかったことのすべてを思い出すとよい。
《正義》が命じることに反してあなたがしてきたそれらのことが、あなたのおじいさんが浮かばれるのを妨げている。それを自覚することで、あなたの良心の呵責は十倍になり、それと同じだけ、あなたの存在は価値あるものとなる。
これを自覚したならば、あなたはロバの尻尾ではない。あなたには責任がある。あなたには血がつながった人々がいる。現在と過去において、あなたと血がつながった人々全員の幸せは、あなたにかかっている。
あなたと血がつながった人々全員の幸せは、あなたがどのように過去を修復するかにかかっている。あなたがみんなのために過去を修復するのはよいことだ。あなたがこれをしないなら、あなたのすることには価値がない。

