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    Home»文明論

    多神教から一神教へ → 一神教から多神教への超克の時代

    令和5年9月28日 文明論
    ウルクのアヌ神に捧げられたジッグラト跡。前3500年ごろには「白色神殿」と呼ばれる建造物が頂上に建てられていた。
    シュメール遺跡 ウルクのアヌ神に捧げられたジッグラト跡。前3500年ごろには「白色神殿」と呼ばれる建造物が頂上に建てられていた。
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    一神教が席巻する以前の人類の意識段階は、「個」に目覚めない段階で、人類という総和の中で人は生活した。しかし一神教の登場は人の「個」あるいは「自我」を誘発した。

    神と人との一対一の関係性の中で、それまで人類という総和の中で社会が成り立っていたがそれが壊れた。
    総和としての人類と神との共存社会 → 個と神との繋がりの総体社会へと変化した。

    人類も人も分裂し、人と人との間に意識的に決定的な距離感が出現した。社会全体と神との間にも決定的な乖離が起きた。

    自我と強欲は紙一枚の裏表である。

    現代社会はその究極の段階にあるといえるだろう。

    一神教という極めて「いびつ」な世界観が人類の大半を席巻したのはなぜだろうと私は疑問に感じてきた。

    多神教という概念がおそらく少なくとも人類という範疇においては、理想的な姿に違いないし、そもそも神は神々の中の一つに過ぎない。
    しかし、

    個を意識しないで生活する社会 →

    自我という意識が芽生えて個と個が分裂して社会が混乱する社会

    というプロセスは、恐らく人間の意識の進化の過程で必要なものだったのだろう。

    それゆえに一神教は栄えた。

    その次の段階、

    一神教から多神教への回帰は人類全体の意識レベルの中ではいまだ不完全なものに見える。

    人という生き物が依然総体的な意識レベルにおいて「個」や「自我」というものへのこだわりや執着、あるいはそれ以上に必要な価値意識への目覚めのような段階を超克し得ていないからだと考えられる。

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