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    Home»日本文明・神社・神道

    シン・日本人へ アイデンティティーの復元

    令和6年6月27日 日本文明・神社・神道
    令和 大嘗宮
    令和 大嘗宮
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    戦後日本人が失ったものはというと、GHQのWGIPによる自虐意識、自虐的な日本史を植え込まれたことによる日本人としての真実の歴史だ、と一般的に言われることが多い。

    最近それ以上に感じ始めていることがある。

    日本人としての価値判断の源泉が失われているということだ。「日本を守れ!」を叫んでいる人の多くも彼らの思考パターンや価値判断のロジックを見ていくと「西洋的」思考パターン以外のものを見出せないということをしばしば目にする。彼ら自身、そのことに無自覚にも見える。

    しかしそのようなタイプならまだマシだ。

    例えば海外勢力から、日本国内の何がしかが世界基準からして「遅れている」から是正しろなどと言われると、それに対し、何が適切かを日本人としての価値基準で判断し反論したり議論したりする能力や忍耐力がほとんどなくなっているように見える。

    もちろん軍事的な脅迫があって身動きがとれないから従うしかないのだという現実的な側面もあるだろう。

    とはいえ、日本人としての価値基準で正しく意見できていると感じる政治家や官僚をほとんど見ない。彼らが日本的価値基準を失っているからではないか。

    これが戦後教育の負の成果であることは明らかだが、西洋的な思考法や判断基準しか知らないというのは、非情な国際社会を渡っていく上で甚だ頼りない。

    さらに、我々は西洋文明の歴史や価値意識を魂のレベルから身に着けているわけではない。従って表層的な西洋的価値観からのみ物事を判断し対処せざるを得ない。

    上辺だけの薄っぺらい知見から論議など相手にしかけてみたところで、どのみち言い負かされるのがおちであり、命がけで自らの「守るべき価値・基盤」の重要性を体得してもいないならば、そのための信念も忍耐力も持続力もあるはずがない。

    すぐに相手の手のうちに入って言いなりになり、相手の作るルールに追従し、相手の価値基準に合わせる。忖度ですらない。戦後日本が国際社会のさまざまなシーンで、次から次へと敗北を重ねる構造の源泉がこれである。

    それに対応する国内社会の状況も同様で、外から与えられたルールについてあれこれ良いの悪いのと議論するだけだ。日本人ならこうすべきだ、と意見する人間はほとんどいない。

    戦前戦後の知識人の言動を比較すると、この部分に関しては大きな開きがある。戦前の日本人が完璧であったわけではないが、苦悩し煩悶しながら自らの価値基準構築のために戦い挑む様子が分かる。

    しかし戦後教育を存分に受けた世代になると、もはや何が「日本」なのか「日本的」なのかの区別も認識もない。「西洋的」な価値認識しか持ち合わせていないのだが、それが「すっかり西洋的」であることすら理解できない。何が「日本的」かなどということを考えたこともない。そんなこと考えるのは「右翼」のやることだ程度の知見しかない者も多い。

    どうやって自分を有利に導くかというテクニックや面子や保身で悩むことはあっても、日本固有の価値基準に従ってどのように国際社会で振舞うべきか、日本人とは何か、どうあるべきか、について苦悶している姿は見えない。

    これではそもそも日本として、あるいは日本人として自立した言動・判断・結論を見いだすことはできないだろう。

    結果相手に常に先手を取られ、相手の作るルールの中で立ち回る以外に方法がなくなり、自らを喪失し自主性の全くない国家国民に成り下がるしかなくなる。

    では、日本人としての価値基準はどのように見いだすのか。

    ヨーロッパ文明を例にとると、ギリシャ・ローマ、ゲルマン、ケルト、北欧などの多神教文明(文化)の上に唯一神教のユダヤ・キリスト教文明が覆いかぶさったようになっている。彼らの深層意識は微妙な二重構造と矛盾が源泉にある。

    不思議なことに彼らの歴史を見ていくと、古代の多神教文明時代に、あるいはそれの邂逅や復興を意識した時代(例えばルネッサンス)に自らの文明を進展させたり華やかなものしているように見える。

    我々の場合においても、自らの歴史と文明を思い起こし、これを強く認識する時、自らの文明のポテンシャルを高めることとなると同時に、それを意識して行動する人に対して多くのインスピレーションを与える。江戸期には、それがかなり進展し昭和初期までその影響力が継続した。

    日本人が自律的なインスピレーションを得るには、八百万の神々の世界観と文明の「柱」としての天皇の存在意義について意識を集中することがその最も近道になる。

    天皇は権力とみなす必要はない。

    天皇は日本文明の「柱」であると認識すべきである。実際日本文明の構築に天皇の存在をカットしたら体系的な「日本文明」という形態・体系は存在できなかったことが明確である。

    それを支えたのは日本人全般であったとしても、その「支えるもの」を明確化し、確たるものとしてゆるぎなくおよそ二千年の間保持し得た源泉に祭祀王としての天皇の存在があることは疑いようもない。

    天皇という「柱」を失った時、日本は四分五裂してバラバラになり、特性を失い、国際社会で主要な地位を得ることなど二度とできなくなるだろう。

    それはもう「日本人」ではなく、極めて弱小でバラバラな単なる「日本島民」あるいはただの「列島の住民たち」に過ぎなくなる。

    現在の政治状況と同じだ。

    三島由紀夫が「ニュートラル」という表現で日本を憂いたが、この場合の「ニュートラル」とは「虚無」のことであり「日本の弱体化・虚弱化」ということに繋がる。

    日本における天皇の存在意義は、ヨーロッパで言えば、ローマ教皇に等しい。ヨーロッパをヨーロッパという括りで纏め得るのは、皮肉にも多神教文明の上に覆いかぶさったユダヤ・キリスト教文明であるのは不思議なことに思える。彼らにとって一神教というロジックが必要だったのは「西洋」という一括りを構築するための手段としてだったのかもしれない。

    日本において一神教は必要とされなかった。

    戦後ソ連共産党が日本の共産党指導者を招いて、日本に共産革命を起こす早道として「天皇悪玉論」を世に広めて社会を混乱させ、その隙に日本を共産化へ導くべきだ、との指導があり、帰国後彼らはこの思想を、GHQの政策に相乗りする形で、主として教育界を使って社会に広めたとされる。事実、この時のソ連指導部(コミンテルン)によって作成された文書が残っているという。ある歴史家の動画ではそのことが語られている。

    天皇と古代以降の日本史について、マルクスの階級闘争史観を持ち出し、「搾取主」を天皇と規定して批判攻撃するか、そうでなくとも苦々しい顔を向けるなどというのは自己喪失を企てる戦後教育の賜物だが、勉強熱心である人ほど、その歪んだ価値観を頭にしっかりと植え付けているのも事実である。そう考えると必ずしも彼ら本人の問題だなどと言えない部分もあるだろう。

    「日本を取り戻す」ということの本意は戦後日本人の思考パターンの回復作業だとも言える。自らの意志でそれを取り戻すのは容易なことではない。そもそも取り戻したいと考える源泉を喪失しており、何をどう取り戻すのかについての自覚も希薄化している。相当強固な意志と自発的な何某かのきっかけが必要になるだろう。しかしそれができなければ結局、海の向こうにいる「搾取主」にルールを強要され、いずれ魂もろとも搾取され続けることになる。

    日本人が国際社会で揺るぎない信念・自信・自負に基づく自律的・自立的価値基準を構築するためには、八百万の神々の世界観と、その文明を構築と保持する「柱」としての役割を持つ天皇の存在意義・歴史的意義について知見を拡げ、それに意識を集中させることが、もっとも効率的な近道となるだろう。

    日本人であれば、それによって多くの直観や霊感が与えられる源泉を自らに植え付けることになるからである。

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