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    龍神と産土神

    平成27年1月2日 日本文明・神社・神道
    龍神と産土神
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    「小桜姫物語」よりもう一箇所抜粋。

    問『竜神さんのお仕事というのは大体どんなものでございますか?』

    答『竜神の受持はなかなか大きく、広く、そして複雑で、とてもそのすべてを語りつくすことはできぬ。ごく大まかに言ったら、人間の世界で天然現象と称えて居るものは、悉く竜神の受持であると思えばよいであろう。すべて竜神には竜神としての神聖な任務があり、それが直接人間界の利益になろうが、なるまいが、どうあっても遂行せねばならぬことになっている。風雨、寒暑、五穀の豊凶、ありとあらゆる天変地異……それ等の根抵には悉く竜神界の気息がかかって居るのじゃ……。』

    問『産土神その他の御祭神は皆竜神様でございますか?』

    答『奥の方は何れも竜神で固めてある……。』

    問『外国にも産土はあるのでございますか?』

    答『無論外国にもある。ただ外国には産土の社がないまでのことじゃ。産土の神があって、生死、疾病、諸種の災難等の守護に当ってくれればこそ、地上の人間は初めてその日その日の生活が営めるのじゃ。』

    問『各神社には竜神様の外にもいろいろ眷族があるのでございますか?』

    答『むろん沢山の眷族がある。人霊、天狗、動物霊……必要に応じていろいろ揃えてある……。』

    問『産土神は皆男の神様でございますか?』

    答『産土の主宰神は悉く男性に限るようじゃ。しかし幼児の保姆などにはよく女性の人霊が使われるようで……。』

    問『仏教の信者などは死後何うなるのでございますか?』

    答『いかなる教を信じても産土の神の司配を受けることに変りはないが、ただ仏の救いを信じ切って居るものは、その迷夢の覚めるまで、しばらく仏教の僧侶などに監督を任せることもある。──イヤしかしそなたの質問は大分俺の領分外の事柄に亘って来た。産土のことなら、俺よりもそなたの指導役の方が詳しいであろう。俺には成るべく竜神の修行場のことだけ訊いてもらいたいのじゃが……。』

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