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食の国 日本 ー 折口信夫『大嘗祭の本義』とハワイの神々の言葉から

平成27年11月13日 日本文明・神社・神道
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ハワイ神道とも言えるホオポノポノの伝承者である方の話を少し前にした。
その方に何度かお会いしお話をする機会があった。

博士からは非常な霊感の発露というのか、「人間を超えたなにがしかの意思」との繋がりを感じた。

子供のように直接的で虚飾がないが、一方でとても繊細な魂をそこに感じた。

その方の言動は自身にも予測がつかない。周りのものは不意の行動に振り回されるのだが。

ある時、伊勢神宮に日本人が案内したことがあった。その方は、突然神域内の誰も見向きもしない木に近づくと大変関心を抱き、手を樹皮に着けてしばらく祈っていたという。

彼はアメリカ人であり、日本の文化文明についての正しい知識や理解があるかどうかはあまり感じられなかったが、ある時、講演会でこんなことを言っていた。

「日本人には食を通して人類に貢献する能力と役割がある。これは日本人以外誰にもできないことだ。しかし、まだ日本人はそのことを理解していないように思う。それを進めるべきである。」

彼の言葉は常に自らの霊感に依っており、自分の思考に関わらず霊感に寄らなければ一歩も動かない。ある意味とても頑固だ。そういう人だ。

ところが、食と日本文明とには実は密接な繋がりがある。

折口信夫の『大嘗祭の本義』には以下の記述がある。

「天つ神の命令を伝へ、又命令どほり執り行うて居る事をば、まつるといふのである。」
「天子様(天皇)は食国(ヲスクニ)のまつりごとをして居らせられる事になつて居る。」

「天子様が、すめらみこととしての為事は、此国の田の生り物を、お作りになる事であつた。天つ神のまたしをお受けして、降臨なされて、田をお作りになり、秋になるとまつりをして、田の成り物を、天つ神のお目にかける。此が食国のまつりごとである。」

「食国とは、召し上りなされる物を作る国、といふ事である。」

大嘗祭も新嘗祭も天皇祭祀には稲をはじめ山海の食が重要な意味を持つ。

神々への捧げ物を作る国。作られた食を神々に捧げ、神々の言葉を聞き、食国(ヲスクニ)の民と精霊とに伝える仲介者としての天皇。天皇の存在意義の原点と食は密接に関わっている。

「昔は、神の威力ある詞を精霊に言ひ聞かせると、詞の威力で、言ふ通りの結果を生じて来る、と信じて居た。此土地の精霊は、神の詞を伝へられると、其とほりにせねばならぬのである。貴い方が、神の詞を伝へると、其通りの結果を生じたのである。此が、まつるといふ事で、又食国のまつりごとである。」

天皇は捧げ物の返礼としての神々からの言葉をお聞きするのである。

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