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朝鮮半島の動向と日本史・天皇・国体

平成30年5月26日 政治・国際関係・経済
近江大津宮跡錦織遺跡 内裏正殿跡 photo from wiki
近江大津宮跡錦織遺跡 内裏正殿跡 photo from wiki
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日本史上、海外の脅威に際して、大きな事績を残した歴代天皇は、言うまでもなくまず明治天皇があるが、今一つ大きな事績を見るならば、大化の改新後における天智天皇がある。

このいずれもが、朝鮮半島の動向と密接な関わりがある。

天智天皇の時代、白村江で大敗を喫し、半島における拠点を失った大和朝廷は、唐・新羅の侵攻に備え、対馬から近畿地方にいたる道筋に堅固な要塞を築き半島からの侵略に備えると共に、近江への遷都を行った。

近江遷都は、西から侵攻してくる唐・新羅軍が仮に近畿地域まで進出してきても、京都の東山が大きな壁となり、背後には琵琶湖があるから、いざとなれば船で琵琶湖を渡り東方面への移動が容易である。近江遷都というのは当時の国家的緊急事態を示している。

さらに中国の律令制度を採り入れ、法整備を固めて、官僚制度の構築し、国家としての権力基盤を強固なものとした。

明治と違うのは、天智天皇は白村江に敗れて対外的には劣勢にたたされた。明治は逆に西洋列強、主にロシアからの動きの先手を打つ形で朝鮮半島に手を入れたのである。

危機の度合いから言えば、唐・新羅からの侵攻よりは、露英仏独米等の西洋列強からの侵攻と圧迫を受けた明治期の方がはるかに大きかったであろうけれども。

日本という国家が大きく動く際には必ず半島の動向が密接に絡んでいる。

これは好むと好まざるとに関わらぬ日本の地政学的宿命であろう。

今まさに同じような状況にある半島情勢。

この時点での天皇の譲位御決断というものも天皇御自身の発意ということではあるものの、本質的には、より大きな意志がそこに関わっている可能性もあるのではないか。

昭和50年代の中頃くらいまで、半島の38度線は非常に緊迫した状況があった。当時頻繁に南北の電話会談や板門店での南北閣僚会議などがあったが、今と全く同じ。話が上手くいくような雰囲気を見せるが、すぐにちゃぶ台をひっくり返す。

当時、子供心にも、こんな茶番をいつまで繰り返すのかと思ったものだ。今も何ら変わらない。学習能力がないのか。そもそも茶番と分かってのことか。

どう考えても、話で半島問題が望み通り解決するなどということがあり得るようには思えない。

北朝鮮の権力の完全なる保存保持保障。これがどこまでも絶対条件なんだから。核兵器廃絶の可能性もパフォーマンスに過ぎないだろう。核を完全放棄すれば今の政権の首は絞められることに疑いがない。

韓国は現政権が北朝鮮と通じているだろうが、中国と結託して半島を統一する方向付けができればいつでも北を裏切るに違いない。一方中国が北を本気で信頼するとも思えない。

米中の半島における駆け引きが最大の焦点だが、この場合、半島問題は台湾問題とセットで話し合われることになるのは間違いない。バーター取引があるのかどうかだが、中国は絶対に引かないだろう。そうなると米国は損失だけで益がない。

相変わらず先が見えない。不透明な状況には違いない。厄介な土地である。

北朝鮮が何等かの理由で自壊したとしても簡単に半島が統一に向かうかどうかは米中の出方次第。いずれにしても米が半島から手を引けば中国寄りで半島は統一。これは現在の韓国政府の思惑でもあろう。

半島における米中パワーバランスの最終的な落ち着きどころがどうなるかということと東アジアの今後の動向は密接に絡むが、その流れで日本という国家の立ち位置がどのようなものであるべきかを日本人として模索、検討していく必要がある。

これは日本の国家も個人も企業にも関わる大きな問題になるだろう。

国体、国柄。そういうこととも密接な関わりがあるが、まだそこまでの意識が日本人自身に芽生えていない。

次の御代への移行前後。そして東京オリンピック以降。日本の本質に関わる部分での既存の価値観の崩壊現象のようなことが今以上に続々と起こるだろう。

良いことも起こるし、悲劇的なことも起こる。極端なことが同時並行的に噴き出す。そういうことになってくると思われる。

しかし、それは産みの苦しみと見たいところである。

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