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仏教の盲点 – 宗教から神道への道のり

平成30年2月23日 日本文明・神社・神道
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ゴータマブッダはある時、生老病死という人にとって避けることのできない宿命を見、この世に執着する生き方から離れようと決意する。

いわゆる「解脱」とは、人が生きていく、あるいは生きている上で生じる様々な執着心を断ち、いわば生き物が生きていく上で欲する諸々の快楽から、「魂レベル」で完全に離脱した状態になること。

そして、人間として生きねばならない宿命や、再び人として生まれてくることから「解放」される状態へと自らを導くにいたるプロセスを説く。それが仏教の核心であろう。

結果、仏教は「現世否定」を本質的に内にはらむ。人間界とは欲界であり苦界であって、それらの欲を満たそうともがくことこそが諸々の苦の元凶となり、もし人として生きることによって生じる諸々の苦しみから脱したければ、まず本質的には、人であることから「脱出」することであろうと。

人であることから離れられるようにあなたの魂を持って行く必要がある。そのように説く。そのためにあなたは何をすべきであるのかと。縁起の法、因果応報の摂理を持って、、。

従って仏教者とはその道を極めようとすればするほど人間社会から距離を置くようになるだろう。見た目はそうでなくとも、意識レベルでは明らかにその人は人間社会から距離を置くことになる。本質的にそうならざるを得ない。

人間社会から距離を置くということは、畢竟生命力を最小化しようという意思にも繋がりやすい。

人間であることから可能な限り距離を置くということは、人は「人であること」を可能な限り最小化しようとすることイコールとなるであろうと。

ここからが重要だ。

人が生を否定し、人間界を超越して、肉体をもたずとも幸福なる意思を持続できる世界に自らが入らんがために、生命に否定的になった時、その人の魂はどうなるのか?

解脱へのプロセスとして、人が生命力の否定、あるいは生命力の最小化を目指すことがその人の死後の魂をより安穏に保ちうるのか?

これが仏教に関わるものにとっての落とし穴である。そういう方向に行きやすいからだ。

いわゆる出家というものにもそういう意味合いがある。

しかし、魂は生きていようが、肉体を持っていなからろうが、強い者は強く、弱い者は弱い。これが本質であり真実であると。

だから生きている内に生命力を否定して最小化して肉体を失えば、その人の魂は死後の意志力も最小化されたままであろう。

結局、生きていようが死んでいようが、人がそこに見る姿は同じである。魂の状態というのは今あるその状態それ自体がそのままの姿である。死んでいても、生きていても同じである。

欲界や執着心を離れることと、生命力の最小化はイコールではない。多くの実践者はこれをイコールと見誤る。

キリスト教には原罪という考え方がある。やはり宗教とは多くの場合、究極的に「現世否定」に繋がりやすい。他の宗教もそうだとは言えないが、少なくともこの二千年間の人と宗教の関わり方はそういう傾向が強かったはずである。

欲界や諸々の執着心を離れることはその人の魂を「ステップアップ」するかもしれないが、それは「現世否定」ということではない。人して生きる力を「弱める」ことではない。

意思を弱めれば魂の核の部分も弱まってゆく。

このおよそ二千年の期間。宗教が人に課してきた諸々の教えは、かなりの程度に人を誤った方向へ導いている可能性がある。

強い生命力を持って突き抜けてこそ人は人を超えられるのだと。

これは新文明において重要な要素になるだろう。

神道は生死については細かく考えない。

それでいい。ただ繋がることだ。まず繋がることだ。死後のことなど結局誰にも分からない。

だから人はただ、人の魂を超越したなにがしか。そことただ繋がるだけでいい。まずはそこからだ。

それが道となる。神々への道である。

写真:富士山本宮浅間大社 湧玉池からの流水

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