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靖国神社問題の根源に横たわるもの

平成26年2月11日 日本史
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松平容保

靖国、YASUKUNIと、まるで神社は靖国しかないのかと思うほど、ことあるごとに話題になる神社であるが、自分にとっては、数多くある神社の一つに過ぎず、都内の神社の中では、明治神宮のほうが重要な神社であると思っている。

靖国神社は、幕末以降国に殉じた人々を祭神としてお祀りしている神社ということになっており、例えば佐幕派など明治政府に反旗を翻し戦死した者の魂はお祀りされていない。

西郷隆盛、会津、長岡などの各藩士、新撰組、白虎隊、彰義隊などの戦死者はお祀りされていないはずである。

私感では、近年の靖国神社にまつわる諸問題の根源にはこの問題が重く横たわっているものと思っている。

祀られていないものの怨霊というものがある。そもそも現在における海外諸国からの靖国神社に関する諸問題は、中国や韓国が初めに言い出したものではなく、日本のメディアがこれを取り上げ、それを知った中韓の政府が、「これは素敵な題材だ」と飛び付いたことに始まる問題であるからだ。

言い出しっぺの日本人記者は、佐幕派の魂を引き継いだ者なのかも、、。

そのように考えてみることは大変面白い。これを裏付けるために記者のバックボーンを検証することをお勧めしたい。その通りの結果が出るかどうかは分からないが、想定外の新事実が出ることであろう。

この問題に限らず日本国内の、政府、反政府、右翼、左翼など勢力分布構成を各勢力の中心となる人物の先祖のバックボーンを調べて行けば、これまでの価値観を壊せるほどの、非常に面白い結果が出ることだろう。

関西は伝統的に反政府(反東京方)勢力が強いが、これは豊臣勢力の怨念の延長上にある(今だに!)ものだと思うし、その時代時代の権力者側と反権力者側の中核メンバーのバックボーンを図に示すと非常に面白いことが分かってくるだろう。

右翼、左翼などと言っているが、純粋に思想で動いている者は極めて少ないはずである。本人はそのつもりでいるかもしれないが。 人間は所詮感情の生き物である。人間を激しく突き動かすモチベーションやパッションの根源にはそのような脈々とした意識の系譜が蠢いているのである。

日本人は元来、怨霊鎮めとして、神社を建立し、鎮魂を行ってきた。大国主命、崇徳上皇、菅原道真、平将門など数え上げればきりがない。勝利者の神社もあるが敗者の神社もある。

現代の日本社会を動かしている主要な意識の系譜には、関ヶ原、幕末明治、第二次世界大戦の3つがあると思う。まだお祀りされていない怨霊を探し、これらをお祀りするお社を建立することは、日本社会を変革する重要なファクターになるかもしれない。

放射能に関わることにも不思議な暗合がある。原爆は広島に投下され、福島では原発事故が起きたが、広島は毛利氏の出身地、福島には会津藩があった。両者はお互い今だに反目しているらしいのである。googleで「萩市市長、会津若松市市長 和解」で検索していただければ分かるはずである。

どこにどんな因果関係があるかまでは分からないが私には偶然とは思えない何か不可解な因縁を感じてしまう。

長崎に関しては、爆心地となった浦上地区は、当時日本国内で最大のキリスト教徒が集中して居住しており、12000名の信徒中8500名がほぼ即死された。

ユダヤ人によって造られた原爆が、キリスト教信者が最も多く居住する地区を直撃したことは悲劇以外の何物でもない。しかし、旧約聖書などを読んでいると、はたと感じることがあるはずである。

勝者、敗者双方の御霊鎮めという考え方は重要であるし、日本人は古来よりそれを重要視してきた。 しかし、戦いに勝利した者が、負けた者の墓を掘りおこし、死体や骨にツバを吐きかけ、それではまだ足りず足で踏みつけにしたり、破壊したりして勝利者としての存在感を示してきた歴史や価値意識をもつ大陸の人々に、日本人の価値意識を理解していただくのにはかなり時間がかかると思われる。

(写真:松平容保)

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