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践祚大嘗祭と新嘗祭 交霊交流と「個」からの解放

平成31年4月25日 日本文明・神社・神道
大嘗宮
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人類の偉大な発明や天才的なひらめきの大半は、「何かと繋がること」によって起こっている。

個の魂は一本のシナプスに過ぎない。

現代人は個に意識が集約しがちで、それ自体、「過去からの因習や習俗からの解放」という意味あいの中で人がより自由になったという側面もあるが、同時に人が偉大さや大いなるひらめきからも遠ざかったことを意味する。

「孤独」という言葉がいつの時代に日本語化したのかは定かでないが、これもまた繋がりの途切れから起こる現象だと言えるだろう。

新天皇の誕生においては、践祚大嘗祭を経る。大嘗祭は天皇の初めての新嘗祭という意味で、大嘗祭においてはじめて天皇霊との交霊が行われ、ここに新天皇が正式に誕生することになる。それまではまだ普通の人に過ぎないとも言える。

日嗣の儀式。太陽神の復活儀礼でもある。だから一年で最も日の短い日とされる日に行われるのである。天皇においては天皇の復活、更新の儀式。

以降は毎年の新嘗祭が続くことになるが、ここで天皇は天皇霊と交霊し、天照大神と新穀を介して交流することで、天皇としての存在意義を確立し続けるということになる。

しかし、新嘗祭は天皇一人の儀式ではなく、歴史においては、大臣であるとか群臣や官僚などもおのおのの新嘗祭を行ったという。

現代においても、おのおのの新嘗祭といったように、交霊と交流の儀式のようなものを行うことは意義あることではないか。

現代人の立場からすれば、それは「孤独からの解放」という意味あいもあるし、思いもやらない優れた発想やひらめき、個々人の問題の解決法が浮かぶきっかけになることは疑いがない。

神社参拝や墓参なども「繋がりの儀式」と言える。

繋がりを絶たれ、矮小化した現代人の「個」なるものの魂に風穴を開けるのである。

天皇は身をもって日本文明を体現する。

(写真:大嘗宮全景 神社庁「御代替り」より)

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