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大宮賣神社二座(周枳の宮―すきのみや) 

令和3年6月21日 神社巡り
大宮賣神社二座(周枳の宮―すきのみや) 
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記紀に記載のない宮中八神殿の祭神

丹後国二宮。今回不思議なご縁で丹後半島を訪れることになった。いくつかの神社を探し参拝を進める中、まず初めに驚いた神社がここであった。この神社を訪れることで丹後半島の古代史における重要性が理解できる。

この神社の境内地は、古代祭祀の址になっており、発掘などで祭具などが多数出土している。弥生時代の古代豪族の祭祀場であったと推定されている。

神社の由緒を見ると、

「大和朝廷に統一された大宮賣神は、宮中八神殿の一柱で造酒司(みきつかさ)にも奉斎され、この神を祀る最も古い社といわれる。」

大宮賣神は、古代丹波王国の中心的存在であったという。宮中三殿の一つ八神殿に祀られる八神の一柱であり、皇室において極めて重要な神となっている。丹後国風土記には、酒作りに関わる天女伝説が語られている。

ちなみに八神殿の神々は以下、

第一殿 神産日神(かみむすびのかみ)
第二殿 高御産日神(たかみむすびのかみ)
第三殿 玉積産日神(たまつめむすびのかみ)
第四殿 生産日神(いくむすびのかみ)
第五殿 足産日神(たるむすびのかみ)
第六殿 大宮賣神(おおみやのめのかみ)
第七殿 御食津神(みけつかみ)
第八殿 事代主神(ことしろぬしのかみ)

私はこれまで八神殿の神々は、事代主を除き具体的な史実を持った人格神ではないのではないかと感じていたが、この神社に来てそうではないかもしれないと感じ始めている。

事代主神は出雲国譲りの中心的な役割を持つ神。そして大宮賣神は、丹波国が大和に統一される過程で中心的な役割を持った神であるということだ。

尚、これほど重要な神であるにも関わらず、大宮賣神を主祭神として祀る神社は全国でここがほぼ唯一であり、それだけにこの神社の重要性は計り知れないものがある。(尚、伏見稲荷大社には、主祭神の配神、大宮能売大神として上社に祀られている。)

延喜式においては、丹波郡九座のうちの筆頭であり、

大宮賣神社二座 明神大

との記述がある。しかし、この神は八神殿に祀られているにも関わらず、記紀には登場しない。

しかし、忌部氏の史書「古語拾遺」には以下の記述がみられる。

「天石窟戸開きと日神の出現-(中略) そこで、天児屋命と太玉命は日御綱を、その新殿に張り巡らして、大宮売神を天照大神の御前に仕えさせた。(この神は太玉命の霊妙な力によって生まれた神である。)」(「現代語訳 古語拾遺」菅田正昭より)

上記はアマテラスの岩戸隠れの際の話。太玉命(ふとだまのみこと)は、忌部氏の祖神。要するに、大宮賣神は忌部氏に関わる神であることが分かる。宮中では重要な神として祀られているが、記紀では未掲載の神だということだ。

また当社の別称「周枳の宮(すきのみや)」のスキとは大嘗祭の悠基・主基の斎田の古い土地であったことから名づけられたものである。

大宮賣神社二座(周枳の宮―すきのみや) 大宮賣神社二座(周枳の宮―すきのみや) 
大宮賣神社二座(周枳の宮―すきのみや) 大宮賣神社二座(周枳の宮―すきのみや) 
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