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この数十年栄えた経済至上主義が終わりを迎える理由についてのわかりやすい説明

令和5年10月5日 政治・国際関係・経済
フリードリヒ・ハイエク
フリードリヒ・ハイエク
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私は、この数十年栄えてきた経済至上主義は終わりを迎えると確信している。

今現在生きていて社会の中で主要な立場にいる人にとっては笑い話でしかないかもれない。

昨年の売上よりも今年の売上。それを永久に積み重ねることで自分の評価が確定すると信じている、いわば経済至上主義の権化のような、そういう考え方が魂の神髄まで浸透しているここ数十年の社会の中に順応しきった人々には、昨日の売上より明日の売上という発想から抜け出すことは困難なのかもしれない。

しかし本来、企業活動なり経済活動の意義とは、それによって社会全体、国家全体が豊かになることが経済学の根本的な絶対条件であるはず。松下幸之助の意志を捨て、ナショナルという言葉からパナソニックと鞍替えした人々の悪徳を私は忘れてはいない。

しかるに近年、企業が繁栄することとは裏腹に社会、国家社会の総体が繁栄し豊かになったという試がこの国にはない、経営者たちは自分の企業の売上の明日から未来、来年という思考以外まったくないがその挙句この30年日本という国家は徹底的に疲弊した。

とはいえ、それとは関係なく、株価は上昇し、特定企業の売上は年々上昇しているのかもしれないが。

そう考えると、企業利益とは結局何なのか?

ごく一部の企業人の給料に多少反映したからと言ってそれが何なのか?

正直どうでもいい話でしかない。

それが少なくとも日本におけるこの30年であり、よくよくみれば他の先進国。特に米国におけるバカバカしさは著しい。

グローバリズムの世界になって、世界の指導者たちが、国際的企業群の言いなりなってそれに一切逆らえず、国家運営すら犠牲にするにいたって、もはや資本主義の本来的な意義も失われつつあるが、この現状を見てそれを資本主義の最終的な理想社会だなどと言えるものは余程の不感症者以外にはいないだろう。

挙句世界の中の数百人の既得権益者に収益の大半が収奪されるに至っては!

経済的発展によって社会全体の豊かな社会を構築するという原則は資本主義の最終段階において完全に崩壊し、美辞麗句のうわ言にすぎなくなった。

このような状況下で「頭の良い人々」にとって勤勉な労働などという美徳に励むなどあり得なくなるだろう。
ここに資本主義の終焉、ひいては経済至上主義の終焉はまぬかれ得ないと確信する以外の選択肢はもうないだろうと私は確信する。

「労働者よ立ち上げれ!」

とはマルクス主義者の弁以外の何物でもないが、それとは全く別の意味において、我々は立ち上がるべきだろう。

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