2年ほど前のこと。
対馬の北端にある寂しい比田勝という小さな港から釜山行きの船が出ていると言う話を、旅行マニアの知人から聞いたので対馬行きの際にパスポートを持っていったのは正解だった。
船でたった1時間。海峡の向こうの都市は想像をはるかに超えた大都市だった。博多より大きい。
セブンイレブンが町中に展開していて店内の商品を見るのが楽しかった。日本製はほとんどないのだが似たような商品は沢山ある。
釜山で感じたこと
極めて発展していること。
日本の都市に似ているがどことなく大陸的な風情があること。
この国には厳しい階級社会があるなと感じられたこと。
高層マンションが林立しているがよく見ると普請が日本に比べてかなり弱そうなこと。
この街にはどことない悲しさのようなものが漂っていること。
食事は美味しいこと。
ホテルの部屋でテレビを見ていたが、出てくる女性の9割くらい、番組もCMも明らかに整形しているのがわかる同じような顔ばかりなのに驚いたこと。
秀吉の朝鮮侵攻時に毛利輝元が築城した城の石垣が今でも残っていて日本語で丁寧に解説板があったのには驚いた。
自分の先祖の誰がしかはここまではきてるだろうなと感じた。先祖詣でのような。
比田勝に戻ってきた時、私が観光目的の日本人で島民ではないと知ると、日本の税関に非常に驚かれ、荷物をかなり念入りに調べられた。
対馬の島民以外の日本人で、この船を利用するものはほとんどいないという。とは言え、国際観光船なので福岡から壱岐対馬行きの船よりかなり豪華な作りなのだが。
しかし、それはそうだろう。ここにこんな船があることを知る日本人は少ないに違いない。
私が乗った時も、もしかすると日本人は私だけだったかもしれない。200人くらいはいただろうが。
また来たいとは思わなかったが、行ってよかった。もう行きたくても行けなくなるかもしれない。
近くて遠い国。
(写真 1枚目は対馬の比田勝港)

