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宗教の消費期限

平成26年1月26日 文明論
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これからは中国の時代だ、という論説がさかんになされた時期があった。今は少し下火になっているが、西洋世界の主要な論説には、依然として将来的な展望に中国の時代という選択肢を重要な将来予測の一つとしている。

西洋人の言う、中国の時代とは経済学の価値基準から言っているのであって、文明のヒエラルキーの頂点には依然として西洋キリスト教文明があることには代わりはないことを認識しているであろう。

現代中国は、人口と生産規模が巨大なだけの専制主義国家であり、資本主義の最終オバケのような存在だ。札ビラを切り、人海をばら撒いて世界に影響力を誇示する以上に、世界の発展に貢献するような何がしかの発信力や価値意識があるようには思われない。

現時点で、現代中国が西洋キリスト教文明に成り代わる世界の中心的存在になり得る要素は見当たらない。

西洋キリスト教世界の強さの源泉とは何か。今日の西洋世界の成功と繁栄の根源には、間違いなくキリスト教思想があり、それによって培われた思想や人間性とその流布力があったからであろう。

宗教というカテゴリーは、主要国においては、忌避感を持つ者も多く、私は科学的思考者であるとか、無神論であるとか、マルクス主義者、社会主義者であるとか自らを定義する者も多いが、そのような思想やスタンスそれ自体が、西洋キリスト教思想の落とし子であることを忘れてはならない。

このように西洋キリスト教文明の、現代人間社会への影響力は、我々が日常考えているよりも、はるかに巨大なのである。

しかし、万物に生滅の法則を免れるものはない。宗教、政治、経済、芸術など、人間社会には様々な活動領域が存在する。歴史を眺めれば、現代において最も賞味期限の短いものは、政治、そして経済、芸術と続く。

しかし、宗教は恐ろしく賞味期限の長いカテゴリーであり、驚くべきことに2000年以上の言葉が未だに「有効」である。

真理は永久不変のものであり、宗教は真理を表わすものであるから永久不滅であるという人もいる。しかし、そこにたとえ真理が含まれていたとしても、それを表現した人間の言葉や手法が永久不滅であると言えるのか。

西洋世界にあっても、それらが生み出してきたものや価値観だけではもはや立ち行かなくなってきていると感じる者は多いはずである。

しかし、今彼等に新しい価値意識や思想なりを産み出すことができるのだろうか?

アメリカにそれが可能か?ゼロではないかもしれない。萌芽はある。 私がここ数ヶ月に渡り、書こうとしてきたことは、新しい文明の萌芽を発展させたいという気持ちの現れである。

それは日本にあると。そしてその大きなヒントは神道にあると。日本にあって、世界にないもの。これがキーワードである。

(写真:死海写本 from wiki)

キリスト教 ユダヤ・キリスト教文明 中国(中華人民共和国) 神道

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