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キリストの愛の正体を検証する

平成30年5月12日 文明論
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人はなにがしか背負って生きているものだ。多くは家族を背負っている。

世に言う成功者というのは、それ以上の多くを背負って生きている人のことだ。

何を背負っているのか?

それは大きくは人の思いの蓄積のようなものだ。

そういうものが特定の人間に集中することがある。

そのわかりやすいものの究極の一人がキリストであろう。

今では全ての人類の思いを背負い彼自らが一人犠牲となり神に召されたんだということになっている。

しかし本来はユダヤ人の思いを彼は背負ったということだろう。

ユダヤ人たちは彼を救世主だと信じたが、キリストの存在は彼らが期待したものとは違った。

ユダヤ人たちは、ローマ人のくびきからユダヤの民を解放してくれる「物理的救世主」であることを期待したが、彼はそういう人物ではなかった。

それを知った時、ユダヤの民は彼を「売った」のであった。

「我が神よ なぜあなたは私を見捨てたのか」

彼は死の直前にそう呟いた。

彼は神には見捨てられてはいなかっただろうが、結局彼自身が全てを背負ったはずのユダヤ人たちからは見捨てられたのは皮肉な話である。

彼を見捨てなかったのは、彼を葬ったはずのローマ人たちであった。

ローマ人の手によって彼は「人類の思いを全て背負い神に召されし犠牲者」ということにされた。

人類の皮肉か。

「我が神よ なぜあなたは私を見捨てたのか」

確かに彼はある意味見捨てられたのである。

彼が思う神とは、ユダヤの神であったはずだからだ。

それはしかし、

結局ユダヤの神ではなかったのかもしもしれない。

捨てる神あれば拾う神あり

神に請われて多くを背負いし者

人の思いは生死に関わらない。思いに生き死には関係ないのである。

そんな厄介なものは背負わないが楽に決まっている。

その通りだ。多くを背負わされたものほどそう思うに違いない。

人の欲望を背負うことほど面倒で無意味なものはないだろう。

他人の欲望というものは誰のためにもならない下らないものだ。

しかし多くを背負う者は生まれながらに背負いし者だろう。宿命的に背負っている。

だから受け止めていくしかない。

逃げるとひどいことになる。

そういう思いを受け止めて生きて行くことを、キリストは「愛」と呼んだのである。

キリストの愛とはそういうことだ。

私はキリスト教信者ではないがイエスキリストの歴史というものを見て行くとこういうことになる。

そういうところはみていかないといけないと思っている。

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