日本の戦後体制の構築を含む、過去およそ100年の世界史を動かしてきたものの正体を明らかにした書物。
馬淵氏はこれまでも同種の書籍を発刊してきたが、今回が最もまとまった名著に仕上がっている。
漠然と感じてきた世界史の出来事における疑問がこの一冊で多く氷解する。しかし、この書籍は欧州では発刊できないだろう。発禁か著者が投獄されかねないインパクトのある内容。
現代の世界状況や世界史を理解する上でここに記載されていることを基礎としないで論ずることは、ハリウッド映画をあれこれ論評するのと変わらないだろう。
現代世界史に興味ある人は「読んでおくべき」書物。
内容を、1つ2つ挙げてみると、
まず、第一次大戦後のドイツの状況に関して、
第一次大戦後ドイツに成立したワイマール共和国は指導者の多くがユダヤ人だったが、ヒトラーが政権を取ると、ユダヤ系が支配する中央銀行の紙幣を使用せず政府発行のマルク紙幣を使った。これにより、大戦後生じた天文学的負債を完済した。
イギリスは自国の委任統治領パレスチナにユダヤ人の入植を進めていたが、ヒトラーはイギリスの世界ユダヤ人会議議長のハイムワイツマンとユダヤ人のパレスチナ移送協定を締結し、ドイツ在住のユダヤ人40万人の移送を行なった。
次に、ケネディが暗殺される直前の話として、
キューバ危機後、ケネディはソ連との関係改善に乗り出すが、その際、ソ連の外相グロムイコと会談する。その時のケネディの発言で印象的であったエピソードとして、グロムイコ自らの回想録でこのように語っている。ケネディ暗殺の2ヶ月前の話。
「アメリカ国内には米ソ関係の改善を望まない二つグループがある。1つはイデオロギー的見地からいつも関係改善に反対する人。もう一つは「ある特定の民族」の人々で、彼らはいかなるときでも、クレムリンがアラブ人を擁護しておりイスラエルの敵であると信じて疑わない。彼らは両国の関係改善を困難にする効果的手段を持ち合わせている。」
ケネディもまた、中央銀行の発行するドル紙幣を廃止してドルを政府発行に転換しようとしていた。しかし彼も弟も相次いで暗殺される。
国際金融資本勢力の「企画書」ともいわれるブレジンスキーの「Second Chance」という書物には次のような記述があるという。
「ブッシュ親子、クリントンらによって、世界をグローバル市場化することは出来なかった。オバマがそれを実現できない場合、その次の選択肢はない。」
ヒラリークリントンが大統領に就任していればそれが最後だったかもしれないが。
この記述を理解するならば、今現在米国で起こっていることは、彼らは既に米国を「見限って」おり、今彼らは世界における米国の権威や影響力をなくすため、米国の「解体」を進めているのだということが分かる。
今米国で起こっている理解できないような奇妙な事態はそれを証明している。
そして最後に、彼らの正体が「陰謀論」ではなく「リアル」だと公言し、これに対抗したのがトランプであり、トランプの敵対勢力=日本の戦後体制(占領体制)を画策構築した勢力は同根であるということを知るべきだろう。
言うまでもないことだが、日本国憲法を起草した者達も同根である。

