木曜日、用事で箱根に行くことになった。強羅から芦ノ湖へ向かう、国道一号線の丁度真ん中あたり、国道沿いの何もない野っぱらのようなところに、突然巨大な五輪塔が三つ並んでいる。

曽我兄弟の墓である。何故こんなところにあるのだろう。薄ばかりの荒涼とした土地。お地蔵さんかのように、国道沿いに忽然と、この墓はある。吹きさらしの遺跡だが、重要文化財である。

曽我兄弟の墓は、全国にある。荒ぶる御霊鎮めをすることで、厄祓いを祈願する、日本古来からの「怨霊信仰」によるものであろう。

説明には、曽我兄弟と虎御前の墓とある。

曽我兄弟は仇討で有名。兄弟の父は、所領争いで、親族同志の血なまぐさい争闘に巻き込まれ命を落とした。後、父の仇討に一生をかけた。

弟 箱王丸は父の死後、箱根権現(現箱根神社)に預けられた。文治3年(1187年)、源頼朝が、和田義盛等を伴い箱根権現に参拝した際、父を討った工藤祐経もその中にいた。箱王丸は、彼を討とうとするが、逆に諭され、短刀を授かる。後、兄弟は、この短刀によって、祐経を討つ。

虎御前とは、曽我兄弟の兄、曽我佑成の妾。虎は、元大磯高麗山の長者の遊女であったが、後佑成の妾となった。曽我兄弟の死後、彼等の菩提を弔うため、十九歳で出家。六三年といわれる生涯を高麗山下の小庵で供養の日々を送ったとある。

道路を挟む反対側を200mほど、芦ノ湖方面に行くと、精進池という小さな池があり、池のほとりには、多田(源)満仲の墓もあるという。池の向こう側には、神山(駒ケ岳)が見える。
この地を過ぎて、車で10分程。芦ノ湖に至る。

箱根山
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