7月6日。横須賀市秋谷の秋谷神社で祭礼が行われた。早朝。ご神体の山から榊が切り降ろされ、山下の秋谷海岸まで、若者達によって運ばれる。祭礼の開始は、この神木を神輿にしたものが、海岸から100mほど先にある防波堤から、海に投げ込まれ、数人の若者達によって、海岸まで運ばれることから始まる。
神木神輿が海岸に到着した後、女神輿、子供神輿が海岸に沿って、海中を練る。次に男神輿。
観光目的でも何でもない、地元の人達によって、このような素晴らしい神事が続けられている地域は珍しい。
秋谷神社の神主家は、若命家という。若命家は、建武の中興の頃、突然この地にやってきて、地域一帯を治める領主になったらしい。三浦半島に位置するこの地は、当然三浦氏の所領であったはずであるが、ネットなどで調べてみると、秋谷という地域には、三浦氏の匂いの全くない所なのだという。荘園だったかもしれない、と書かれてあった
(秋谷の歴史)http://wiki.livedoor.jp/hinamare3001/d/%BD%A9%C3%AB%A4%CE%CE%F2%BB%CB%A1%CA%BE%E5%A1%CB
若命という名字も非常に珍しく、恐らくこの家系の人以外には見当たらない名前かもしれない。
「若命家 出自」で検索したところ、伊奢真若命、伊邪能真若命、川上眞若命、水穂真若命などの名前が出てきた。これらは、古代の天皇家に繋がる家系中の人物ばかりである。
仮に秋谷という土地が荘園であったならば、建武の中興の時代に、神主家の一族がこの地の領主として赴任してきたと考えることもできるかもしれない。
祭礼はとにかく素晴らしいものであった。ご神体の山は神々しい光を放ち、相模湾からは清々しい風が吹き続けていた。

