目の前に母親がいる。

非常に美しく若い。顔は何故か完全に西洋人の顔をしている。もともとユダヤ人顔ではあったけれども。

「こんなに綺麗なお母さんを見たのは初めてだよ。キスして良い?」

あまりに綺麗なのでキスしたくなった。

キスはしなかったが、頰ずりした。頬の感触が直に伝わってきて非常にリアルであった。

すると

「うれしい。良かった。」

と言って泣いている。

もともとさばさばした性格だったのでそういう付き合いだった。だからこういう感じになること自体意外という気がした。

母親が他界する1月前、実家に行く機会があり、何故か急に肩に手をあてて、

「ありがとう。」

と言った。

「あんたどうしたの。珍しいことするね。」

三河人だからいつも少し三河訛りで喋る。驚いたような嬉しいような顔。

それが母親との最後であった。

死後半年以内に2回くらい夢を見たが、なぜかまったく表情がなく、ただじっと私を見ている夢であった。

暗い感じであった。

七ーハ年ぶりで見た気がする母親の夢。

今回の巡礼の旅に同行していたのかもしれない。

一種の霊夢であった。

(宗像大社 中津宮 本殿/宗像大島 御嶽頂上/中津宮奥宮 御嶽神社)

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