知人が靖国神社に行きたいという。

「君、本気か?」

と私は思わず言った。

「靖国?ダメだろそんなもん!」

と言っていた人が、どうしたのか。

楼門をくぐる時、

「爺さんがここにいるんだ。」

「戦死したの。何処で」

「何処か南方の方で」

「随分待たせたもんだねえ。平成の終わりになってなあ。」

驚いたことに私も知人も、去年末から関節を痛めてしまい、私は右、彼は左。

二人でびっこ引きながらのご挨拶。

戦傷兵が乗り移っているように。

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