昔ある有能な電気技術者と話をしたことがあった。

その人によると、異常を起こした回路をチェックする時、瞬間的にある場所の

「この辺りがおかしい」

というのが分かるという。理屈ではないという。

その人は「ブラックボックス」の中身を見透すように、という表現をしていた。

言うならば「違和感を察知する」ということだろう。

その後、その周辺の回路を詳しく見ていくとほぼ100%の確率で、やはりその辺りの回路に異常があるのだと言う。

自分の場合も多少そういう感覚を持っていると思う。

ただし、電子回路のことは分からないが。

何か一つのことに長期間関わり、その世界について深く観察する習慣を持てば誰でもある程度の能力を得ることができる。

人や組織、社会状況や国際情勢などにもこのような感覚を応用することができる。

戦国武将などで歴史を残したものの多くは、この「違和感」を察知する能力が飛び抜けていた人物であったと私は思っている。

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