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順徳帝 御蚊触のこと

令和元年5月26日 日本史
順徳帝 御蚊触のこと
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先の順徳天皇についてのことを書くにあたって、「平戸記」の順徳帝の崩御の模様に関する記述のある部分のことがどうしても分からなかった。

「焼石ヲ焼キテヒソカニ御蚊触ノ上ニアテシメ給フ。」

という部分である。

はじめ、ネット上で佐渡在住の人の書いた文章では頭から焼き石をかぶると言うような記述があったので驚いた。だとすれば随分壮絶な話になる。

しかし出典が曖昧だったので調べたくなった。

その後、国会図書館へ行って、主に戦前の資料を見たが、それでようやくこの話の出所が「平戸記」だと分かった。順徳帝崩御に関する記載はこれ以外はないようであった。

これを出典としていくつかの文書や書籍で崩御の様子が書かれていたが、「御蚊触」「焼石」の部分は飛ばして、ただ断食の果てに絶命したという記述。

あるいはただ単に「御蚊触」に「焼石」をあてて、とそのまま書かれているものばかりだったが偶然ネット上で江戸時代以前の病気治療に関する論文を発見した。

「蚊触」(かぶれ)とは皮膚病の一種であると書いてあった。そもそも「蚊触」がなんだかわからなかったからである。辞書にもなかった。

ある戦前の資料には、御顔に焼き石を、と書いてあるのがあったので、顔にできた腫れ物に焼き石をあてたのかと考えたが、「平戸記」には、焼き石をあてたことを周囲の者は誰も気づかなかったのかと疑問を呈している。

顔に焼き石を当てて誰も気づかないわけがない。おかしいと思った。

わからないまま先の文章を書いたが、実はその数時間前から、背中の左側のちょうど心臓のあたりに激痛が起こった。

凄まじい痛さで体を動かせないほどになった。文章も朦朧として書いたのである。

書き終わってそのまま横になった。一眠りして目が醒めるとふと思ったのである。

皮膚病のようなものは背中の、心臓の裏側付近にあったのではないか?そこに寝る際に焼き石をあてた。

心臓に近いところに焼き石などあてれば生命に関わるかもしれない。しかも食を絶ってもいるのだから。

この文章を書き終わる頃、痛みは多少和らいできたように思われる。不思議と言う他ない。

なにがしかに促されたのかもしれない。

(写真 順徳天皇)

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