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「禁秘抄講義」を読む(4) 殿中神鏡の歴史

令和元年6月17日 日本文明・神社・神道
「禁秘抄講義」を読む(4) 殿中神鏡の歴史
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全人類が日本人と同じ食生活になったとすると、全地球の食料供給量の数倍を必要とするといわれる。それが事実だとすると、人類の営みというのは、実はもうすでに崩壊していると言えるだろう。

人類はやがて絶滅するとか、現代文明はやがて崩壊するなど言う人がいる。人類が絶滅するかどうかはさておき、少なくとも人類の営みは「やがて」ではなく「すでに」崩壊しているのだと言えるかもしれない。
しかし、それらを思い悩んでみてもどうなるものでもない。 日本に神々の世界があることは幸運なことである。それらに思いを馳せ、神妙なる面持ちで心を落ち着けると、やがて、大地の鳴動が聴こえてくるような心境に陥る。

そうなれば、そこでしばらく心を留める。そのような拠り所が日本にはある。幸運なことである。そのような状態になればさまざまな思い悩みも薄らぎ消える。

賢所(1-3)

《第十一代垂仁天皇の時、初めて神鏡を別殿の温明殿に祀った。白河院(白河天皇)の仰せによれば、内侍所の神鏡が昔、殿から飛び出して天に昇らんとしたので、女官が唐衣の袖にてこれを引き留めた。この由縁によって女官が神鏡を守護する役目となった。》

禁秘抄では、垂仁天皇と書かれている。これは江家次第に記されていることだが、これは誤りであり、正しくは、崇神天皇の時のことである。日本記によれば、神鏡の正體を始めて大和笠縫邑に遷し奉り、別に模造の鏡を鋳造せられたのは、崇神天皇六年のことである。

温明殿という殿名は当時はなく、後代のことである。女官の唐衣は正装の時に着用する上衣である。

また、第六十二代村上天皇の天徳四年(960年)。内裏焼亡した際、神鏡が飛び出て、紫宸殿(南殿)にある桜の樹に引っかかり、小野宮の大臣の袖の中に入った。

第六十六代一条天皇の寛弘二年(986年)一月十五日の内裏焼亡においては、神鏡も火災に遭ったが、損じることはなかった。

しかし事態を重く見て、改鋳すべきか、元のままに安置すべきかを検討したが、そのままとした。天皇の命文を伊勢に送った。天皇御自筆の告文(こうもん)を奉ったのは、これが初めてである。

また、この焼亡の際、殿中が光り輝き、不思議の霊験が現れたので、これこそが神鏡の無事を示すものであると知られることとなったのである。

(写真:檜原神社 崇神天皇が初めて神鏡を天皇との同床殿中から外に出して祀ったとされる場所にある神社-諸説あり 写真はwikiより)

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