自分で言うのも変な話だが私はいくつかのことに関して、それを手に取るか、見るか、感じるだけで「必要」か「不必要」か、「インチキ」か「本物」かが分かる。
本もその一つ。
長浜さんの著作に関してはこの書物とは別の書物で、彼の日本古代史、あるいは天皇に関する捉え方の起点の一つとして、宮崎県の狭野神社及びその周辺のことが書かれていた。
彼の大筋の意見、論考は、私が全国の神社を巡って感じた「ある種の感覚と確信」とほとんど相違がない。
私は文献だけで勝手な解釈を行い、実地に神社や史跡を全く巡らず、空間認識、空間から伝わる匂いや感覚を全く「持たない」日本古代関連の歴史家は「無視」する。このような人物は空想家、想像家に過ぎず、ほとんどまともに取り合うべき論考にも真実にも無縁である。情報収集のソースの一つにはなるかもしれないが。
戦後の古代史、記紀神話への解釈、天皇に関する捉え方の、言葉に表すことができないほどのデタラメぶりとそれらの書籍や「常識」は未だに相当程度に氾濫している。
戦前までの解釈が全て正しく、戦後の全ての解釈が間違っていたとは言わないが、戦後の日本人が、こと日本史に関する限り、戦前以上の「強力な」フィルターのかかった状態で知らされてきたことは疑いようもない。当の日本人の多くがそのことに気づいてすらいないのだが。
長浜氏の解釈が100%正しいかどうかはさておき、大筋で間違っているとは思えない。
とはいえ、「大半の」戦後の一流大学の教授みたいな連中の解釈よりははるかに真実を射抜いていることは疑いがない。
ゴミ屑のように大量に出版された戦後の多くの関連書籍は、今後10年以内に誰も見向きもしなくなるであろうことは、ここ数年の動きを見れば明らかである。
まだ古代史について詳しいことは知らないが何か一冊基準になる書物を読んでみたいという方には、長浜氏のこの書籍か「国民のための日本建国史」は悪くないと思う。
古代日本「謎」の時代を解き明かす―神武天皇即位は紀元前70年だった! https://www.amazon.co.jp/dp/4886563694/ref=cm_sw_r_cp_api_ZGGvybTX24T1E

